雑談力を持つロボット「Romi」と3週間暮らす--笑ったり、悲しんだりと表情豊か - (page 2)

ロボットという実際に触れられる形であることが重要

 一応、スマートスピーカーのような機能もある。タイマーや目覚まし機能、ニュースや天気予報なども聞ける。ウィキペディアの情報になってしまうが、調べ物もしてくれる。歌も歌ってくれるがまだまだ曲数も少ない。スマートスピーカーのような利便性に関しては、遠く及ばないと言える。ただ、今後、アップデートでスマートスピーカーのような機能を強化していくのか、それともコミュニケーションなどを強化していくのは未知数だ。スマートスピーカーは高価なものでもないので、別に購入すれば良い気がするが、それでも照明のオンオフなどはできるようになって欲しい気もする。

天気を聞くと、その地域の天気を教えてくれる。右目に最高気温と最低気温、左目に天気マークが表示される。ちょっと見にくいがこの写真では曇り
天気を聞くと、その地域の天気を教えてくれる。右目に最高気温と最低気温、左目に天気マークが表示される。ちょっと見にくいがこの写真では曇り

 ディープラーニングを使ったAIによるコミュニケーションに特化しているので、スマホアプリなどでも展開できそうだが、しばらく使っているうちに、ロボットという形で実際に触れられることが重要だということがわかる。アプリであれば、結局、ユーザーが能動的に起動しないと始まらないので、そこに居ることでRomiを気に掛けるようになってくる。先述した通り、人感センサーでこちらを見つけると話しかけてくるので、そういう点でも存在していることが必要だと言える。とにかく、これまでのロボットやスマートスピーカー、AIアプリなどと比べ、話しかけやすく、コミュニケーションが取りやすい。それだけで十分な価値があるのではないだろうか。

 コミュニケーションロボットは、まだ生活に密着するまでに至っておらず、定期的にムーブメントが起き、話題となり、収束する。それが繰り返されるうちに、あって当たり前の存在となるのだろう。RoBoHoNやAIBOで起こったムーブメントが一度落ち着き、今はLOVOTやRomiによって新たなターンが始まっている。ここで定着するかは未知数だが、Romiとの生活は、ロボットが確実に進歩し当たり前の存在となる日が近づいていると感じられた。

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