スペック至上主義から脱却へ--LGの新スマートフォン「LG VELVET」

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 LGは12月2日、NTTドコモから12月下旬に発売予定のスマートフォン「LG VELVET」について、説明会を開催した。LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティングチームの藤盛智子氏は、グローバルではすでに5月から発売されている本機について、「LGのモバイル事業にとって転換点になる製品」と説明。これまでとは異なる製品テーマと、その背景について解説した。

LGのスマートフォンの新たなテーマについて説明するLGエレクトロニクス・ジャパン  マーケティングチーム マーケティングコミュニケーションパート モバイルコミュニケーション担当の藤盛智子氏
LGのスマートフォンの新たなテーマについて説明するLGエレクトロニクス・ジャパン マーケティングチーム マーケティングコミュニケーションパート モバイルコミュニケーション担当の藤盛智子氏

 LGのスマートフォンはこれまでGシリーズ、Vシリーズなど、主にスペックで切り分けた型番を製品名にしてきたが、LG VELVETはその名の通り、光沢のある滑らかな外観と曲線的なデザインを採用したスマートフォン。同社では今後従来のスペック至上主義から脱却し、このように「製品のイメージを直感的にわかってもらえるネーミング」を採用していくという。

ユーザーのしたいことに寄り添うスマートフォンを提供

 方向転換の背景にあるのはユーザーの変化だ。スマートフォンの買い換えサイクルが長期化傾向にあることは、すでにいろんなところで言われているが、LGの独自調査でもその傾向は顕著で、買い換えサイクルは約2.9年に伸びているという。スマートフォンの高機能化に伴って価格が高騰し、買いづらくなっていることもあるが、一番の理由は満足度の高さ。調査では買い換えない理由について約6割のユーザーが「今使っているスマホで十分」との考えを示したという。「生活者はそれぞれにスマホでやりたいことが明確になってきていて、それができるなら必ずしも最新、最高でなくても良い」と藤盛氏。LGではこのようなユーザーに対して真に価値あるスマートフォンを提供するため、スペック至上主義からの脱却を決めたという。

 これまではCPUひとつとっても、そのタイミングで一番ハイスペックなものを選択していたが、今後は「価格と生活者がしたいことをバランスを良く組み合わせた、生活者に寄り添うスマートフォンを提供していく」。新たに掲げるテーマは「あなたのためのスマートフォン MY FAVORITE THINGS」だ。

ユーザーが今求めているのは、高価格化するハイスペックなスマートフォンではなく、「したいことができる価値志向のスマートフォン」と藤盛氏
 ユーザーが今求めているのは、高価格化するハイスペックなスマートフォンではなく、「したいことができる価値志向のスマートフォン」と藤盛氏

 その第一弾となるLG VELVETは、5G対応、デュアルスクリーンのほか、持ちやすい3Dアーク形状や、水滴の落ちる様子を模したカメラをガラス層の下に配置したデザイン、6.8インチのディスプレイに、AIを用いて立体的なサウンドを実現する「LG 3D サウンド」といった特徴を持つ。さらに日本向けには、購入時に1画面(単体使用)か、2画面(セカンドディスプレイ付きケースをセットで使用)かを選択できるようにする。

 デュアルスクリーンを搭載するLG製のスマートフォンは、2019年12月の「LG G8 ThinQ」、5月に発売された「LG V60 ThinQ 5G」に続いて本機が3台目。「LG V60 ThinQ 5G」についてユーザー調査を実施したところ、2画面が製品の魅力や満足度を引き上げている一方で、「約半数のユーザーは日常的に1画面で使用していることがわかった」という藤盛氏。こうしたユーザーの多様な使い方に答えるため、今回はあえて画面の数を選べるようにしたと話す。

専用のディスプレイ付きケース「LGデュアルスクリーン」を用いて2画面使いができる「LG VELVET」。現在事前予約受付中で、価格は単体が7万488円、「LGデュアルスクリーン」付きで8万8704円(いずれも税込)
専用のディスプレイ付きケース「LGデュアルスクリーン」を用いて2画面使いができる「LG VELVET」。現在事前予約受付中で、価格は単体が7万488円、「LGデュアルスクリーン」付きで8万8704円(いずれも税込)
約4800万画素のメインカメラ、約500万画素の深度カメラ、約800万画素の広角カメラの3つとライトを、水滴が落ちる様子に見立てたデザインを採用。ガラスの下にカメラを配置しているため出っ張りがなく、すっきりした外観となっている
約4800万画素のメインカメラ、約500万画素の深度カメラ、約800万画素の広角カメラの3つとライトを、水滴が落ちる様子に見立てたデザインを採用。ガラスの下にカメラを配置しているため出っ張りがなく、すっきりした外観となっている

ディスプレイが回転して2画面になる新端末もチラ見せ

 同じユーザー調査でスマホ利用時の不満点について聴いたところ、「画面が小さい」「音質が良くない」「持ちづらい」といった声があがったが、LG VELVETは前述の特徴により、「これらのニーズに応えられる」と藤盛氏。LGでは今後も総合家電メーカーとして「生活者に新しさや、ワクワク感を提供していく」考えで、説明会ではグローバルで発表済みのディスプレイが回転するスマートフォン「LG WING」もチラ見せされた。

ディスプレイがT字型に開く「LG WING」は、横画面とサブ画面でのマルチタスクが可能。
ディスプレイがT字型に開く「LG WING」は、横画面とサブ画面でのマルチタスクが可能。
ディスプレイがT字型に開く「LG WING」は、横画面とサブ画面でのマルチタスクが可能。
ディスプレイがT字型に開く「LG WING」は、横画面とサブ画面でのマルチタスクが可能。

 LG WINGの日本での発売については未定だが、実際に触ってみると別途ディスプレイ付きのケースを装着しなくても2画面でのマルチタスクが可能なほか、ジンバル機能も搭載されているなど実用的で、特に動画を撮りたいというユーザーのニーズに合致するスマートフォンだと感じた。LG VELVETを皮切りに新しいテーマのもと展開されるLGの今後について、さらに期待が膨らむ製品と言えるだろう。

説明会ではこのほか、総合家電メーカーとしてのLGについても紹介。展示コーナーでは世界初の巻き取り型テレビ「LG SIGNATURE OLED TV R」を含む有機ELテレビや、新型コロナウィルスで注目度が高まる「LG styler」など、同社の代表的な製品も見ることができた。
説明会ではこのほか、総合家電メーカーとしてのLGについても紹介。展示コーナーでは世界初の巻き取り型テレビ「LG SIGNATURE OLED TV R」を含む有機ELテレビや、新型コロナウィルスで注目度が高まる「LG styler(スタイラー)」など、同社の代表的な製品も見ることができた。
スチームウォッシュ&ドライ「LG styler(スタイラー)」
スチームウォッシュ&ドライ「LG styler(スタイラー)」
最新の有機ELテレビには、映像にあわせてAIが最適な音響効果を選択し、立体的なサウンドが楽しめる機能が装備されている。LG VELVETに搭載されている「LG 3D サウンド」も、同じ技術を採用したものだ
最新の有機ELテレビには、映像にあわせてAIが最適な音響効果を選択し、立体的なサウンドが楽しめる機能が装備されている。LG VELVETに搭載されている「LG 3D サウンド」も、同じ技術を採用したものだ

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