[ブックレビュー]今だからこそ読んでおきたい--「簡単なことではないけれど、大丈夫な人になりたい」

「簡単なことではないけれど、大丈夫な人になりたい」
「簡単なことではないけれど、大丈夫な人になりたい」

 「普通の日常」がどれほど大切なものだったかを、しみじみと思い出す毎日。気にも止めなかった小さなことが、自分にとっていかに大事だったか。そんなことを感じた、あるいは今も感じている日々ではないだろうか。本書は、著者の個人的な生活や仕事のことをベースとしたコミックエッセイだが、このような時期だからこそ読んでおきたい1冊となっている。

 心が傷つくこと、勇気を出して言ってみること、人を羨ましいと思うこと、でも自分にもできることがあると思うこと。「やって」と頼める家族、たわいない話に付き合ってくれる友人、面白いことを教えてくれる知人、新しいことを教えてくれる先生、ぱっと頭に思い浮かぶ人たちの顔。読んでいると、コロナで自由がなくなってから、会えなくなった人たちの顔が思い浮かんで切なくなったり、できなくなったことが胸に迫って泣きたくなったりもする。

 当たり前にできていたことができなくなることや、会いたい人に突然会えなくなることは、コロナでなくても起こりうることだが、自分のこととして実感するきっかけがなければ、そのことに気づかない。この時期に気づいたことを忘れないように、この本のように日記にしておくというのもいいかもしれない。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]