若者世代は、Twitterを信じているわけではないが、一方でとても活用している。具体的には、商品や店舗などの口コミを調べたり、リアルタイム情報や流行しているものの情報などを得たいときに使うという。
「Twitterはウソも多いけど、本当も多い気がする」とある大学生は言う。「表で言えないこととか、匿名だから言えることとか、本音がわかるのかなって。だから、普段から“映え”とか“流行”を見つけたいときはInstagram、本音とか真の姿を知りたいときはTwitterで検索するようにしている」。
Instagramでは商品や店舗などの悪い面は特に指摘せず、写真映えするところ中心に紹介し、Twitterはリアルな本音や口コミを投稿することが多いものだ。それを知っている若者たちは、双方を使い分けていることが多い。
しかし一方で、Twitterでは発信者も匿名のことが多く、デマやフェイクニュースなのか、それとも信頼できる情報なのかを見極めることが難しいことが多い。特に非常時は情報源をTwitterのみに頼らず、あくまで参考にとどめて、他の媒体でも確認する必要がありそうだ。
今回のコロナ禍などの非常時には、人は情報に左右されやすくなる。不安で情報に飢えた状態であり、少しでも気になる情報には飛びつきやすくなっているからだ。そのようなときにデマやフェイクニュースが拡散されると、社会的にも大きな悪影響が出たり、迷惑につながることも多い。
情報の信頼性が確認できない場合は、そもそも情報を共有・拡散しないこと。そして信頼できるメディアなど、媒体を選んで情報を集めることも重要だ。今後も第二波などの懸念もあり、情報の真贋を見極めたり、デマを拡散しない姿勢が求められている。周囲の若者たちに伝えてあげてほしい。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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