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パラレルキャリアを活かした社内起業家3名に聞く--社外での成功体験を社内で活かすには? - (page 2)

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社内から見た自分が変わることで、チャンスがくる

 及部氏は、本業では自ら新規事業を創出する活動と社内の新規事業創出支援を行い、プライベートではマジシャンなどの総合エンターテイナー、有志団体の代表、6法人の顧問やアドバイザーに取り組んでいる。パラレルキャリアによって、“自分”が変わり、自分が変わることで、“世間から見た自分”が変わり、世間から見た自分が変わることで、“社内から見た自分”が変わったと語る。

 社内から見た自分が、「人脈」「スキル」「知識」「志」などを持っていると思ってもらえることで、新規事業創出や社内改革をする機会を与えられ、社外の知識・人脈・経験を活かした提案をすることができる。そして、それが会社の方針と合えば、社内の先輩からサポートを得られ、実現することが可能となるという。

社内から見た自分”が変わることにより、やりたいことが実現できる(及部氏)
社内から見た自分”が変わることにより、やりたいことが実現できる(及部氏)

 このような取り組みが、プライベートでの総合エンターテイナー経験を活かした介護レクサポートサービスのリリースに繋がり、今もなおパラレルキャリアを活かして新規事業をつくっている。パラレルプレナーになるためのKey Pointとしては、会社のために頑張ることはもちろんだが、それよりも“社会”のために頑張る意思を持っていることと、いろんな人から相談される自分になることだと話した。

パラレルキャリアを始めたきっかけとは

 パラレルキャリアを始めたきっかけについて、磯村氏は「毎日わくわくしながら、働きたい」と思っており、2017年の元旦に「LIFE SHIFT」という本に出会ったことをきかっけに、複業を開始した。なんと本を読んで4日後に開業したという。その時は事業内容も決めておらず、勢いだったと振り返った。

 金子氏は30歳前後で転職活動をしていた。そのなかで、会社がどうなるかわからない中、自分の人生を保証できるのは自分だけだと実感。このまま会社にいると自然と年収は上がるが、自分の市場価値が上がるわけでもないことに気付き、「外に出なきゃ」と強く感じ、複業をスタートした。

 及部氏は、入社した1年目に足を怪我して入院。そのとき、周りにたくさん支えられて生きていたことに気付き、支えてくれた方々への感謝を行動に変え、シンガーソングライターとなったことが、パラレルキャリアのきっかけとなった。

パラレルキャリアの第一歩は?

 では、パラレルキャリアを実現するためには、どのようなことをすればいいのか。及部氏はイベントの企画と実行がオススメだと話す。イベントはターゲットを考え、プロモーション、当日の段取り、収支計算などもするので、企画力や実行力、経営の視点、マーケティングなど様々なスキルが身につくと説明した。ただし、大きなイベントをする必要はなく、まずは小さくても「とりあえず動く」ことが大事だと語った。

 磯村氏は“複業は収入を得るもの”という印象はあるが、収入に関係ない社外活動も含まれていると考えている。それを前提として「プロボノ」(ボランティアなどの社会貢献活動)をオススメするという。新しいことをする際に、いきなり収入を得るのはハードルが高いため、「社会のためになること」を目指すことが大切だと話した。

 金子氏は“この人面白いな”“このコミュニティ興味あるな”というところのフォロワーになることをオススメした。そこで得た経験や取り組みを真似して、自分の領域に持ち込んで実行することからはじめると良いと伝えた。

社外で得たものを社内に還元するには

 社外で得たものを社内に還元する際に大事なことについて、金子氏はそもそも本業に近い領域の複業をすることが大事だと語る。本業で近い領域のことをやって得た経験は自然と社内に還元されて事業が生まれていると応えた。

 及部氏は社内の人を大切にすることと人脈を広げることが大事だと話す。社内で新しいことをするとき、社内の人に応援されなければ何もできないため、応援される人に普段からなっておくことが重要だと説明する。そのために自身も普段から食事に行ったり、自分がやっている活動を伝えるなど社内コミュニケーションをとっていると伝えた。

社外で学んだことを活かして社内の新規事業ピッチをする金子氏
社外で学んだことを活かして社内の新規事業ピッチをする金子氏

複業を続けるためのモチベーションの保ち方とは

 モチベーションの保ち方について、及部氏は単純に楽しいから続けられていると話す。社会人を楽しむためには、「人」「お金」「スキル」「時間」をバランス良く得られることがポイントだと考えており、複業をすることで、それが全部満たされているので、自然と続いていくと語る。

 磯村氏はわくわくすることしかしないと決めているので、モチベーションを不安視することはないと話す。

 金子氏は自分のWILLを明確にし、事業の方向性をマッチする部分に対してアクションをうつことが大切だと伝える。収入が得られる複業では「MUSTをこなさなきゃ」という意識になってしまいがちなため、「自分のWILLにつながるには、どうすべきか」を考える必要があると語った。そうなることで、労働者ではなく、行動者になり、モチベーションの高さが保てるという。

複業する時間をどう生み出しているのか

 本業で多忙な中、復業する時間はあるのか。磯村氏は知識労働をすることで、時間の制約をなくすことができる。むしろ、いろいろなところで活動することで、全体の生産性は上がると説明した。

 金子氏は複業をすると、足し算ではなく、掛け算しているような感覚になり、アウトプットの質が高まる。そもそも時間を使っても編み出せなかったようなアウトプットができるので、時間がなくなることは問題ではないし、むしろ時間が増える感覚だと伝えた。

パラレルプレナーを目指している人へ

 最後にパラレルプレナーを目指す人に対してメッセージが送られた。パラレルキャリアは一つの手段であり、自分がどれだけ社会に役に立てられるかという部分の方が大切なため、手段にとらわれず目的を据えて活動すべきだと磯村氏は語る。

 働き方にもいくつかの型があり、自分が「自立型」「提案型」「受動型」のどれに該当するのか理解しておくことが大切。それぞれの動き方は変わるので、自分に合う働き方を見つけてほしいと金子氏は話す。

 パラレルプレナーは、社内・社外にとらわれずに自由に活躍する人であり、そのはじまりは「行動」しかない。行動してみることで、意識が変わり、成功しても、失敗しても、全てが積み上がって実績となる。どんなことでもいいので行動してみるべきだと及部氏は伝えた。

社外で実際に行動をしている及部氏
社外で実際に行動をしている及部氏

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