サムスンは、ヒンジの側面に収まるプラスチック製のTキャップ(見た目から筆者はこう呼んでいる)をGalaxy Z Flipでも採用している。Tキャップの目的は、ヒンジ機構を補強することだ。この部分は、隙間があることで、ディスプレイの下にごみなどが入りやすく、画面の膨らみや内部損傷の原因になる可能性がある。この仕組みは、再設計されたGalaxy Foldで最初に使われ、今回も引き継がれている。
Galaxy Z Flipを使うときは、おそらく95%の時間、本体を開いた状態で利用することになるはずだ。なぜなら、本体外側のディスプレイは、1.1インチ(対角線)しかないからだ。したがって、タップするとティッカーメッセージを表示する極小の通知アイコンなど、表示できるものはごく限られている。Wi-Fiのアイコンや不在着信、そのほかの通知、アラームなどは表示される。
この小さなディスプレイを自撮り用のファインダーとして使用することも可能だ。撮影する前に、内側のボタンをタップして、被写体が自分の顔を見られるようにすることもできる。自撮りにせよ、被写体にせよ、姿をしっかりと確認するには、画面があまりにも小さくて横長すぎるように思える。
筆者は、Motorola Razrの2.7インチの外側ディスプレイでも、とても小さいと思っていたが、少なくとも、予め用意されたメッセージの返信を選択したり、音声コマンドを使用したりすることはできた。一方、Galaxy Foldには、4.6インチの外側ディスプレイがあり、「Android」でできることはすべて実行できるものの、横幅が狭くて文字を快適に入力できない。あの狭いディスプレイが恋しくなるとは夢にも思わなかった。
デバイスをじっくり試すには、40分という時間は短く、写真を撮ってカメラの機能を詳しく分析することまではできなかった。とはいえ、Galaxy Z Flipに2つのメインカメラが搭載されていることは気に入った。筆者は予想以上に広角モードを使っていた。広角モードは、自撮り写真をより自然に見せたり、フレームに広く背景を収めたりするのに、特に便利だ。
筆者はバッテリー持続時間にも注目している。Galaxy Z Flipには、連携して動作する2つのバッテリーが搭載されており、合計容量は3300mAhとなっている。これまでに登場した折りたたみ式スマートフォンと同じ形だ。Galaxy Z Flipは本体が小さいので、この容量でも丸1日持続するかもしれないが、デュアルバッテリーはバッテリー1つの形態よりも効率が悪いことで知られている。
指紋リーダーの使いやすさという点にも興味がある。指紋リーダーは本体右側の電源ボタンに統合されており、Galaxy Foldと同様、表面が平らになっている。ほかのAndroidスマートフォンと同じように、電源ボタンを2回連続で押すと、カメラが起動する(Galaxy Z Flipは「Android 10」を搭載する)。本体を閉じた状態だと、指紋リーダーはスクリーンの上半分の側面にきて、その下にスクリーンの下半分の厚みがあることになる。やや奇妙な感じだ。使っていて気になるものなのか、そのうち慣れてくるものなのかは分からない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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