[ブックレビュー]数字を味方にビジネススキルを高める--「仕事で数字を使うって、こういうことです。」

日本経済新聞社
詳細:文庫 / 352ページ / 日本経済新聞出版社 / 著者:深沢 真太郎 / 発売日:2019/09/03 / 外形寸法 (H×W×D):15.1cm×10.6cm×1.6cm / 重量:0.2kg
内容:「数字で考える、というだけでも面倒くさいと思うのに、「数学」なんて字面を見るだけで頭が痛くなる」のは何を隠そう筆者だが、本書の登場人物像になるくらいなので、世の中にはそのような人が多いのだろう。本書は、2013年に刊行された本を文庫化したものだが、その必要性はますます高まっているように感じられる。
「数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。」
「数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。」

 「数字で考える、というだけでも面倒くさいと思うのに、「数学」なんて字面を見るだけで頭が痛くなる」のは何を隠そう筆者だが、本書の登場人物像になるくらいなので、世の中にはそのような人が多いのだろう。本書は、2013年に刊行された本を文庫化したものだが、その必要性はますます高まっているように感じられる。

 数字に強いコンサルタントである主人公の柴崎智香と、数字に弱いがアパレル会社営業部のエースの木村斗真を中心として繰り広げられるオフィスストーリーは、とても読みやすい。2人(とオフィスの仲間たち)の会話を楽しんで読み進めているうちに、なんとなく自分も数字を使って語り出しそうになるから不思議だ。ビジネスに必要な数字の意味と分析方法、数字の活かし方などを、順を追って学べるので、無理なく理解できるのだ。

 「なんとなく」という感覚だけではビジネスは成り立たないことは、十分分かってはいるが、ではどのような数字をどのように使っていけばいいのかまったく分からない、という人の入門書として最適だ。文庫化で手軽になり、Kindle版もあるので、サッと手軽に読める。読んだ直後から、会議や報告書に、その成果が表れることは明らかだ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]