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改良されたサムスンの「Galaxy Fold」、成否のカギは画面だけではなかった - (page 2)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2019年10月01日 07時30分
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 筆者は、モバイルデバイス市場におけるサムスンの最大の競合製品である「iPhone」を思い出した。10年前から、レビューではAppleのものづくりに関する第一級の品質が賞賛されてきた。iPhoneは丈夫で一体感があるように感じられる。本体のボタンがぐらぐらするようなことはない。ほこりやごみが詰まりそうな細い隙間もあまりない。

 確かに、iPhoneは長年にわたって、アンテナゲートやベンドゲート(本体が折れ曲がる疑惑)など、さまざまな問題に直面してきたが、「Galaxy Note7」の発火と、今回のGalaxy Foldの発売延期の問題に見舞われてきたサムスン広報部門の悪夢の大きさと比べれば、それほどひどいものではない。サムスンは折りたたみ式スマートフォンを発売する最初の企業になるためにリスクを冒したが、結局、そのせいで後退してしまった。Appleのものづくりに対する信念を参考にすべきだった。

 サムスンがGalaxy Foldに施した修正は、元々の設計について多くのことを教えてくれる。社内でのテストに十分な時間をかけなかったために、その場ではさまざまな問題が露見しなかったのだろうか。それとも、自らに課した期限に間に合わせるために、面倒な作業を省くことを容認したのだろうか。真相は今も藪の中である。

 その失敗が高くついたことは間違いない。サムスンはもっと多くの時間とコストをかけて、それらの問題を精査して修正し、予約注文をキャンセルしたうえで、予約注文者にお詫びとして1人当たり250ドル(2万7000円)のクレジットを提供することを余儀なくされた。さらに、同社はGalaxy Foldの販売予想を下方修正し、美しい2種類の本体カラーをラインアップから外したようだ。

 その一方で、競合他社は次に何が起きるかを静観している。ファーウェイやLG、Motorola、TCL、Appleの各社はいずれも、折りたたみ式スマートフォンをリリースする意向を発表済みであるか、または計画段階にあるとうわさされている。

 さらに、LGは通常の6.4インチ「LG G8X ThinQ」をデュアルスクリーンデバイスに変身させるケースを用意することで、折りたたみ式スマートフォンに関して安全策をとっている。これらのブランドは、Galaxy Foldのスクリーンの問題を引き起こした設計上の弱点を最初から回避するはずだ。

 次に重要になってくるのは、サムスンの「改良」がどの程度効果的なのかを見定めることだろう。プラスチック製のエンドキャップと内部の金属層はスクリーンの破損を防ぐのに役立つかもしれないが、大きすぎるノッチ、小さすぎて快適に文字を入力できない外側のディスプレイ、本体が閉じられた状態だと扱いにくい指紋リーダーなど、そのほかの潜在的な設計上の問題は対処されていない。

 サムスンはGalaxy Foldの最も目立つ弱点を修正したかもしれないが、筆者は、同社が次にどんな優れた折りたたみ式スマートフォンの設計を思いつくのかを、今から楽しみにしている。

 サムスンにコメントを依頼したが、回答はなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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