トランプ大統領、米企業は「中国の代わり探せ」--アップル株など下落

Shelby Brown (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年08月26日 09時10分

 Donald Trump米大統領は米国時間8月23日、一連のツイートで、米国企業は「早急に中国に代わる選択肢を探し始める」べきだと述べた。この発言はハイテク株に影響し、Appleや米チップメーカー数社の株価が下落した。

Donald Trump米大統領
提供:Jim Watson/Getty Images

 CNBCは23日、Appleの株価は約4.1%下落したと報じた。Qualcommは4.7%、NVIDIAは5.2%、Advanced Micro Devices(AMD)は7.4%下落している。

 Trump大統領は、「偉大な米国企業に対し、事業を米国に戻して米国内で生産することを含め、中国に代わる選択肢を早急に探し始めるよう命じる」とツイートした。

 さらに、FedExやAmazon、UPS、米郵便公社などのすべての配送企業に対し、「中国からのフェンタニルの輸送をすべて探し出し、拒否すること」を命じるとしている。

 Trump大統領はこれまでにも、Appleなどの米企業に対し、製品を米国内で製造するよう求めてきた。2016年のバージニア州リバティー大学での講演では、「われわれはAppleに、他の国ではなく米国でコンピューターなどの製品を作らせる」と述べていた。

 Appleは、「iPhone」や「iPad」などの製品を自社で設計し、中国のメーカーに組み立てを委託している。最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は8月に入ってTrump大統領と会談し、9月1日に発動される予定の追加関税について話し合ったという。Cook氏はTrump大統領に対し、中国との貿易戦争を激化させれば、Appleはサムスンとの競争が困難になると伝えたと報じられている。

 中国からの輸入品を対象とする新たな追加関税は9月1日に発動予定とされており、一部の電子機器に10%の関税が上乗せされる。Reutersによると、人気の高いAppleの「AirPods」や「Apple Watch」も対象になる。「MacBook」、iPad、iPhoneなどの収益性の高い製品は除外されるが、12月15日に発動される追加関税で対象となる可能性があるという。

 iPhoneなどのApple製品が米国内で組み立てられるようになれば、価格が跳ね上がる可能性もある。

 米CNETは、Appleとホワイトハウスにコメントを求めたが回答は得られていない。Qualcomm、NVIDIA、AMDも回答に応じていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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