大学スポーツ協会、KDDIらと5GやIoTを活用した選手育成やファン拡大

 大学スポーツ協会(UNIVAS) は8月21日、KDDI、マイナビ、MS&ADインシュアランスグループ ホールディングスとパートナーシップ契約を締結したと発表した。

 UNIVASは、2019年3月の設立以来、年間を通じて大学スポーツをもっと盛り上げ、競技を超えてより多くの人に関心を寄せてもらうため、競技横断大学対抗戦「UNIVAS CUP 2019」を開催している。また、同大会に合わせて動画配信事業を展開するなど、大学スポーツの新たな価値創造に向けて活動してきたという。

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 今回のパートナーシップ契約の締結により、大学スポーツにおける「学修支援」「安全安心」「ファン層拡大」の各領域の活動をより一層充実させ、大学生アスリートの環境整備に努めるという。その中でもKDDIでは、次世代移動通信規格「5G」やIoTなど最新テクノロジーを活用し、大学生アスリートの競技能力の向上や新たな観戦体験の提供、ファン層の拡大に向けた支援を共同で行う。

 具体的には、「キャリア学習支援サポート」「トレーニングおよびコンディショニングサポート」「リハビリテーションサポート」など各種サービスの提供を目指す。両社で大学生アスリートにとって、より使いやすく、精緻なデータをもとに提供することを目指し、2020年以降順次、UNIVASに加盟する全222大学・34競技団体の選手やチームの情報を管理する「UNIVAS FUNDAMENTAL DATABASE」(UFD)を構築する予定。これにより、選手やチームの情報を管理・活用できるようにサポートするという。

 また、今後データの活用を希望する大学に在籍する大学生アスリートに対しては、競技力データや身体データなどを、IoTやウェアラブル、センシングデバイスなどを使って収集し、UNIVASとともにオンラインコーチングを含む選手への競技指導や、練習環境の改善、ケガの予兆検知への活用などを提案する予定。

 データの収集にあたっては、KDDIとアクロディアが提供する、センサー内蔵型のボールなど、IoTデバイスから取得したデータを活用。選手の技術向上に役立てるスポーツIoTプラットフォーム「アスリーテック」や、KDDIのコーポレートベンチャーキャピタルが出資するユーフォリアが運営している、アスリートのコンディション・傷害管理ができるサービス「ONE TAP SPORTS」を活用する予定だという。さらに、KDDIと運動通信社が共同で提供するスポーツメディア「SPORTS BULL」などで、UNIVASが実施する大学スポーツの映像を配信していく予定。

「アスリーテック」機能概要
「アスリーテック」機能概要
「ONE TAP SPORTS」
「ONE TAP SPORTS」

 マイナビでは、今回のパートナーシップ契約により、大学生アスリートのキャリア形成に関するサポートをはじめ、UNIVAS設立の理念である「卓越性を有する人材」を世の中に輩出できる体制を共同で構築する。MS&ADは、重大事故の予防など大学スポーツのリスクマネジメントおよび、大学生アスリートが安心して学業やスポーツに打ち込むための活動を共同で支援していくという。

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