SIE、PS4「スパイダーマン」開発の米Insomniac Gamesを買収

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は8月20日、PS4用ソフト「Marvel's Spider-Man」や、「ラチェット&クランク」シリーズを手掛けるゲーム開発会社のInsomniac Gamesの買収について、正式契約を締結したと発表。買収は、関係当局の承認取得などの後に完了するとし、買収額を含む金銭的条件などについては、契約条件により公評しないという。

 Insomniac Gamesは、米国に拠点を置くゲーム開発会社で、「スパイロ・ザ・ドラゴン」や「ラチェット&クランク」、「RESISTANCE」などのプレイステーション向けゲームシリーズを手がけている。近年ではSIEとInsomniac Games、Marvel Gamesの協業のもとで2018年9月に発売したPS4用ソフトのMarvel's Spider-Manは、世界累計実売本数が2019年7月28日時点で1320万本を突破。2018年におけるPS4用ソフトウェアの中でも最も評価の高い作品のひとつという。

 今回の買収により、SIEのソフトウェアタイトル制作部門をグローバルに統括するSIEワールドワイド・スタジオ(SIE WWS)は、Insomniac Gamesを14番目のスタジオの一員として迎えるという。20年以上にわたりInsomniac GamesとSIEとの間で築き上げてきた強固な信頼関係を基盤として、長年培ってきたSIE WWSのクリエイティビティをより一層発揮し、オープンワールドかつストーリー性を重視したゲーム開発を強化していくという。なお、Insomniac Gamesの今後の経営については、これまでと変わらずInsomniac Gamesのマネジメントチームが、SIE WWSの San Mateo Studioと連携しながら進めていく予定としている。

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