Googleは、ユーザーが声を出さずに911番(米国の緊急通報番号)のオペレーターに情報を送信できる機能を間もなく導入する。米国で今後数カ月間のうちにまず「Pixel」デバイスの「Phone」アプリで、その後一部の「Android」デバイスでも利用できるようになる。これにより、ユーザーが自動音声サービスを通じて緊急ダイヤルのオペレーターに重要な情報を送信できるようにすると、Googleは米国時間8月1日付けのブログ投稿で説明した。
緊急通報の際に「Medical」(医療)、「Fire」(火事)、「Police」(警察)のいずれかをタップすると、ユーザーは自分の位置情報やどのような種類の助けを必要としているかなどの重要な情報を911番のオペレーターと言葉を交わさずに送信できるようになる。必要に応じてオペレーターと話すことも可能だ。
全米各地の警察署はすでに市民が電話の代わりにテキストを送信できるようにするプログラム「Text-to-911」を導入しているが、Googleの新機能では、ユーザーはデータ接続の有無に関係なく自分の位置情報や緊急事態の種類をオペレーターに伝えることができる。
また、ユーザーは通報の過程でオペレーターに「plus code」を送信できるようになる。これは場所を示す短縮コードで、ユーザーがオペレーターに自分の居場所を特定してもらうことを目的としている。
Googleによると、自動音声サービスは「デバイスで作動する」ようになっており、「つまりユーザーと緊急通報サービスの間だけで情報が共有される」という。
Googleに追加のコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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