Lomography、独特な発色のオリジナル銀塩フィルム「ロモクローム メトロポリス」

 昔ながらのフィルムカメラは、いまだ人気が衰えていない。そのおかげで、デジタルカメラやスマートフォンの普及により販売されなくなると思われた銀塩フィルムだが、供給され続けている。ただし、入手可能なフィルムの種類は少なく、撮影目的や好みに応じて選ぶフィルムを変えることが難しい。

 そこで、少し個性は強いものの、新たなフィルムの選択肢が登場したので紹介しよう。「LOMO」ブランドのトイカメラで知られるLomographyの日本法人、ロモジャパンが実現を目指している「LomoChrome Metropolis(ロモクローム メトロポリス)」だ。現在クラウドファンディングサービス「MotionGallery」で支援募集中。

個性の強い発色が特徴のフィルム(出典:MotionGallery)
個性の強い発色が特徴のフィルム(出典:MotionGallery)

 LomoChrome Metropolisは、Lomographyが開発したネガカラーフィルム。デイライト光源(カラーバランスは5500K)での撮影を想定した一般的なフィルムで、今も利用しやすいC-41処理で現像できる。そうして作ったネガから紙の写真をプリントしてもよいし、フィルムスキャナーで画像データ化してもよい。

 発色は独特で、強いコントラスト、低い彩度、イエロー系やグリーン系の発色が特徴。Lomographyの既存フィルム「LomoChrome Purple(ロモクローム パープル)」とは異なる写真が楽しめる。

独特の色合い(出典:MotionGallery)
独特の色合い(出典:MotionGallery)
カラーネガフィルム(左)とLomoChrome Metropolis(右)の比較(出典:MotionGallery)
カラーネガフィルム(左)とLomoChrome Metropolis(右)の比較(出典:MotionGallery)
ザラザラした粒子感がフィルムならでは(出典:MotionGallery)
ザラザラした粒子感がフィルムならでは(出典:MotionGallery)

 ISO感度は、100から400のあいだで自由に設定してほしいという。天候や光の状態によってカメラ側のISO設定を変えると、仕上がりの印象を大きく変えられる。

 フィルムのサイズは、35mm判に加え、中判カメラ用の120、ポケット型カメラ用の110カートリッジ。35mm判は、ユーザー自らパトローネやマガジンに詰めて使える長巻も用意する。16mmフィルムも計画しているが、500名以上の支援者が必要だそうだ。Lomographyは、どの程度の希望者がいるかウェブサイトで調査中。

フィルムサイズは4種類(出典:MotionGallery)
フィルムサイズは4種類(出典:MotionGallery)

 MotionGalleryでの支援受付期間は日本時間8月27日まで。記事執筆時点(日本時間7月22日12時)でキャンペーン期間は37日残っているが、すでに目標金額100万円を上回る約155万円の資金を集めている。

LomoChrome Metropolisの紹介ビデオ(出典:YouTube)


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