トランプ大統領、FacebookやTwitterに次の会合への参加を要請--右派を集めた会合で発言

　Donald Trump大統領は、ソーシャルメディア企業各社をホワイトハウスに招くと述べた。これは、それらのソーシャルメディア企業が招待されなかった「ソーシャルメディアサミット」でのコメントだ。米国時間7月11日に開催されたこのサミットには、右派の著名人が多く参加したが、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア企業関係者の姿はなかった。

提供：Getty Images

　Trump大統領はサミットの開会の挨拶で、「われわれは多くのソーシャルメディア企業が参加する会議を開催する」と述べ、おそらく1～2週間以内に開催すると言い添えた。「彼らはここに来なければならない」（Trump大統領）

　FacebookとTwitterはコメントを控えている。ホワイトハウスはソーシャルメディア企業と行うと言われている会合について、これ以上に詳しい情報は公開していない。

　Trump大統領のソーシャルメディアサミットには、YouTuberのTim Pool氏やThe Gateway Pundit（右派のニュースサイト。フェイクニュースサイトとも指摘される）のJim Hoft氏など、保守派の間で人気の高いメディアパーソナリティーが参加した。FacebookとTwitterは、招待されなかったことを明らかにしている。

　Trump大統領はサミットでソーシャルメディア企業について、「彼らは多く人々の心をもてあそんでいる。そして、それを不公平に行っている」と話した。さらに、自身のフォロワー数についても不満を述べた。

　イベントの開催前、Trump大統領はソーシャルメディア企業を激しく非難した。それらの企業は、「途方もない不誠実さと偏見、差別、抑圧」を示しているとツイートした。

　「彼らが許されるのは今のうちだけだ」と大統領は述べている。

　ソーシャルメディアサミットは、ヘイトスピーチや暴力、ソーシャルメディア企業の規則に違反するそのほかのコンテンツに対する取り締まりが強化され、ソーシャルメディア企業と保守派の著名人の間で緊張が高まる中で開催された。

　TwitterはユーザーがTrump大統領をフォローするのを困難にしている、と同大統領は主張する。大統領はTwitterの最高経営責任者（CEO）を務めるJack Dorsey氏にも、フォロワーの数を減らされたと苦情を伝えたと報じられている。

　Trump大統領は言論の自由を守るために、「規制および立法上のあらゆる解決策を模索する」よう政権に指示すると述べた。

　11日の会合では出席者の多くが、ソーシャルメディア企業のおかげで自分たちの成長やリーチが阻まれていると主張した。Facebook、Twitter、Googleはこうした主張を繰り返し否定している。

　隠しカメラによる動画がYouTubeで人気を集めている保守系ニュースサイト「Project Veritas」を運営するJames O'Keefe氏は、今回のサミットに出席した。Project Veritasは、動画の被写体の人物の発言をゆがめて編集したり、The Washington Postの記者をだまして偽の話を追わせようとしたりしたとして非難されている。O'Keefe氏はこれらの疑惑を否定している。

　共和党のMarsha Blackburn上院議員（テネシー州選出）と同党のMatt Gaetz下院議員（フロリダ州選出）もサミットに招かれた。「YourVoice America」に出演し、過激派の陰謀論者の集団「QAnon」を支持するBill Mitchell氏は2日、このサミットに出席するつもりだとツイートした。ヘリテージ財団やPrager University、Media Research Center（MRC）などのさまざまな保守系団体も招待されたとThe Washington Postは報じている。

　Muslim Advocatesなどの権利擁護団体は11日、ソーシャルメディア企業が自分たちのオンライン規則を適用しないよう圧力をかけているとして、Trump大統領を非難した。