アップル、スマートウォッチ用のカメラ内蔵バンドで特許取得--回転式で好きな向きに

 「Apple Watch」などのスマートウォッチは手首に巻きつけて使うため、装着用のバンドが必要だ。できるだけコンパクトにデザインしなければならないウェアラブルデバイスにおいて、バンドを装着用途にしか使わないのはもったいない。

 これに対し、Appleはバンドを有効活用しようと、バンドを光らせて情報伝達する特許を取得(その1その2)したほか、バンドに“しわ”を寄せて通知する特許も取得している。また、バンドを通信ケーブルに流用する技術、バンドでスマートウォッチを機能拡張するアイデアもある。

 今回Appleが特許を取得した技術は、腕時計のバンドにカメラ搭載するという内容。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月25日に「WATCH BAND WITH OPTICAL SENSOR」(特許番号「US 10,331,083 B1」)として登録された。出願日は2016年9月16日。

登録されたAppleの特許(出典:USPTO)
登録されたAppleの特許(出典:USPTO)

 この特許は、腕時計に装着されたバンドの一端にカメラを搭載し、撮影などに使える技術を説明したもの。バンドは柔軟な素材で作られており、カメラを好きな方向に向けられる。さらに、カメラを回転機構経由でバンドに取り付けることで、撮影方向の自由度を高めるアイデアにも言及している。

腕時計のバンドがカメラに(出典:USPTO)
腕時計のバンドがカメラに(出典:USPTO)
好きな方向へ向けられる(出典:USPTO)
好きな方向へ向けられる(出典:USPTO)
カメラ部は回転可能(出典:USPTO)
カメラ部は回転可能(出典:USPTO)

 スマートウォッチにあるような画面を腕時計の本体に設けておくと、タッチ操作でカメラを制御できる。カメラでとらえた画像を画面にリアルタイム表示すれば、ビューファインダーとして機能する。カメラを音声コマンドで操作することも可能だ。

 カメラから本体へのデータ転送は、有線接続でも無線通信を介しても実行できる。

 なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。

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