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SpaceX、「Starlink」衛星60基の軌道投入に成功--衛星ブロードバンド計画が始動

JACKSON RYAN (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2019年05月27日 12時35分
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 SpaceXは、主力ロケット「Falcon 9」で「Starlink」衛星60基を軌道に投入し、衛星ブロードバンドをめぐる競争に正式に参戦した。Falcon 9はフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から太平洋時間5月23日午後7時30分に打ち上げられた。

 初めてのStarlink打ち上げは、当初5月の第3週に予定されていたが、2度延期になった。1度目は悪天候のため、2度目は「ミッションの成功を最大限に高める」ためだ。これらの障害がクリアになった後、Falcon 9は夜の闇に包まれたフロリダの海岸から打ち上げられ、例によってまぶしいほどの炎を吹き出しながら上昇し、宇宙に向かった。

 Falcon 9のブースターは大西洋上で待機中のドローン船「Of Course I Still Love You」に着陸した。このブースターは、これまでSpaceXの打ち上げに2度使われている。

 打ち上げの成功自体も偉業には違いないが、SpaceXがグローバルインターネットにかける野心にとって、Starlink衛星60基の軌道投入のほうがはるかに重大な話だ。

 Starlinkは世界中の顧客に衛星ブロードバンドを提供することを目指している。このサービスは最終的に地球全体をカバーする衛星網を形成し、この衛星群の中に1万2000ほどの宇宙ロボットを配置して、地球の隅々までインターネット通信が行き渡るようにする。太平洋時間23日午後8時32分頃、高度440kmを超えた地点で、これらの衛星の最初の60基がFalcon 9のペイロードベイ(貨物室)から放出された。衛星はこの後、小型のブースターによって高度342マイル(約550km)の軌道に押し上げられる。

 衛星はすぐにペイロードベイから漂いながら出ていった。展開機構を搭載していないため、60基は一組のトランプが手からこぼれ落ちるようにゆっくりと離れていった。衛星1基は重量が500ポンド(約227kg)で、太陽電池パネル1枚、極小のスラスター(補助的な推進装置)、SpaceXが軌道上の衛星を見つけられるようにするナビゲーションシステムのほか、いくつかのハイスループットアンテナを搭載しているため、周囲に信号を飛ばすことができる。太陽電池パネルが1枚しかない設計は、障害が発生する可能性のあるポイントを最小限に抑えるためであり、軌道に乗ると、パネルはアコーディオン式に広げられる。

 SpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は23日夜、60基の衛星すべてがオンラインの状態で、イオンスラスターは24日の早い時間に始動するとツイートした。

 Starlinkがフル稼働するにはさらに6回の打ち上げが必要だが、今回の最初の打ち上げによって、SpaceXは衛星群のパフォーマンスをテストする機会が得られる。Musk氏は5月15日に行われた報道機関向けのイベントで、「多くの新技術を搭載しているため、これらの衛星の一部が機能しない可能性はある」として、「可能性は低いながら、機能しない衛星が出てくることもありうる」と述べていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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