卒業式当日を迎えるにも、やはりInstagram検索は欠かせない。「#卒業式ヘア」(7.9万件)や「#卒業式ヘアセット」(1.7万件)などで特別なヘアスタイルをチェックする子は少なくない。セットの仕方も動画であがっているので、再現しやすいそうだ。
「卒業ソングは、TikTokで人気を調べて、YouTubeで聴いたり流したりするかな」という声もあった。卒業を前に、先生や友だちなどにサプライズをすることも多い。そのような卒業サプライズや卒業の一コマは。TikTokで「#卒業」などのハッシュタグ付きで投稿されている。卒業式の一場面を音楽に載せて公開している例も少なくない。
一方、お祝い気分で個人情報を公開してしまっている例はかなり多い。
すでに述べたとおり、卒業証書を撮影アイテムとして使うのが流行中だ。卒業証書がメインとなる「#卒業証書」(2.8万件)を見ても、一部の学生はモザイクを掛けたり、顔をスタンプで隠したり、顔や学校名、名前などを見えない状態で投稿している。しかし多くの学生は、学校名と実名が分かる状態で投稿していることが多く、個人情報を広く公開してしまっている。
Twitterでも「#卒業式」などで多くの写真が投稿されている。お決まりは卒業式の立て看板前、または卒業証書を持った状態での集合写真、黒板に書かれた「#黒板アート」前での写真だ。こちらも個人情報を広く公開してしまっている例が多いようだ。
高校生たちは、トレンドややり方などをInstagramなどのSNSを活用してうまく検索している。大人も、このような活用法を参考にしてみてはいかがだろうか。ただし、個人情報を公開しすぎると危険なので、周囲の子どもたちが公開しすぎないよう見守っていただければ幸いだ。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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