シンガポールのクレセント・ガールズ・スクールの生徒たちは、原子力発電所周辺のフィールドワークでMicrosoftの複合現実(MR)デバイス「HoloLens」を利用し、生態学者役や遺伝学者役になる。ガイガーカウンター(放射線測定器)やDNAシークエンサー(DNA配列の自動解読装置)なども、HoloLensのおかげで、バーチャルに使用することが可能になる。
同校では、現地のMRスタートアップSerl.ioが開発した「Ecolysis」という2週間のモジュールが、生物学のカリキュラムに利用されている。生徒たちは4人1組になり、フィールドワークと分析のアプローチを協力して計画しなければならない。実験が完了すると、生徒たちの発見に基づくレポートが生成される。生徒たちは、結果に基づき分かったことを書いて仕上げることができる。
筆者が実際に試したところ、非常にインタラクティブで興味深い体験だった。簡単すぎて本物のような体験が得られないアクティビティもあったが、放射線の計数や突然変異などの生成データは十分に本格的で、生徒たちが学びを得られるものだった。
同校とMicrosoftは、このシステムに大きな可能性があると考えており、物理学などのモジュールをさらにカリキュラムに追加したい考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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