IoTで最先端のおもてなしトイレ空間--NTT東日本とバカンら、成田国際空港で

 東日本電信電話(NTT東日本)とバカンは2月26日、TOTOが4月3日より成田国際空港第一ターミナルビル南ウイング1階に新開設するトイレ「experience TOTO」において、IoTを活用して混雑状況をデジタルサイネージにリアルタイムに一覧表示するサービスを提供すると発表した。

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 NTT東日本は、同トイレのICT化に伴う運用、保守、施工サポートおよび、タブレットの提供とネットワークに関わるコーディネートを支援。同サービスのIoT基盤となる「フレッツ光」「ギガらくWi-Fi」の提供および、ソリューション全体の運用をサポートする。

 バカンでは、同トイレにおけるIoTを活用したトイレの混雑情報を検索できるプラットフォームと空満表示を実現するセンサーやクラウドサービスを提供する。さらに、トイレを操作するタブレットリモコン用アプリケーションを開発する。

 TOTOが2018年10月に発表した「訪日外国人旅行者アンケート調査」では、観光地のトイレがきれいなトイレだと、7割以上が「観光地のイメージがよくなる」と回答していることから、トイレ環境は国のイメージを大きく左右する要素のひとつといえる。また、2020年に向け、訪日外国人の急増が予想される成田国際空港では、多様なニーズに合わせて空港内の各トイレで改修工事が進められている。

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 今回、新開設する同トイレでは、訪日外国人に入国最初のトイレで温水洗浄便座「ウォシュレット」に代表される日本のきれいなトイレ文化を体験してもらい、日本の魅力の一端を伝えることを目的としているという。

 訪日外国人の中には、多くの操作ボタンが存在する日本の多機能トイレに不慣れな人やトイレの空室を探す手間と時間をかけたくない人もいる。同取り組みでは、こうした人でも快適かつ、スムーズにトイレが利用できるように多言語対応(日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語)タブレットリモコンを各個室に導入するとともに、トイレの使用状況および、行列状況をトイレ入口両脇に設置したサイネージにリアルタイムで表示する。

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 なお、同リモコンでは「ウォシュレット」紹介動画の視聴にも対応する。今後は、同サービスを通じて取得したトイレの利用状況データを活用し、混雑緩和のための企画や各個室の使用頻度に応じた保守メンテナンスを提案するなど、同トイレ利用者の満足度向上に向けて、3社共同で企画するという。

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