ファーウェイ「Mate X」を触って感じた、折りたたみスマホの魅力 - (page 2)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2019年03月01日 07時30分

 Galaxy Fold(この製品も早く見たくてたまらない)は2つの洗練されたスマートフォンを重ね合わせたように見えるが、Mate Xは、賢く斬新に感じられる方法で本体が閉じるようになっている。ファーウェイはカメラと重要なコンポーネント群を、丸みを帯びた縦方向のサイドバーに詰め込んだ。本体を閉じると、小さい方の画面がこのサイドバーの曲線から平らになるようにぴったりと合わさる。ファーウェイは、本体を開いたときのこのサイドバーの部分を「人間工学に基づく取っ手」と表現している。普通なら場違いに感じられるような、サイズに対して分厚い出っ張りがあるのは、そのためだ。

Mate Xのサイドバー
本体を閉じると、小さい方の画面がこのサイドバーの曲線から平らになるようにぴったりと合わさる
提供:Andrew Hoyle/CNET

 筆者はそのグリップ部分だけで本体を持つことはしないだろうが(幅が少し狭すぎるように感じる)、そのグリップ部分を右手で持って、指先を本体の背面まで伸ばしてバランスをとるようにすると、かなり安定したように感じられたのも事実だ。

 デバイス自体は完全にできあがっているように感じる。満足のいくコンパクトさを備えており、本体を閉じると、外側の隅にある2つの小さな磁石でしっかり固定される。Mate Xを開きたいときは、周囲の素材とは違った質感のハードウェアボタンを押してラッチを開け、少しだけ力を加えて本体をそっと開くだけでいい。特段スムーズな動作というわけではないが、筆者が3~4回開閉した限りでは、がたついたり、硬いと感じたりすることはなかった。筆者なら、意図的な仕様だと表現するだろう。かなり頑丈で、良く作られていると感じた。

 ファーウェイにとっては、ヒンジが最も重要な部分だろう。折り曲げる部分のヒンジが短いことと、隙間が狭いことは、Galaxy Foldより優れたデザインとしてファーウェイが強調したい点のはずだ。Galaxy Foldは閉じたときに、より大きな環状の隙間ができるようだ。さらに、Galaxy Foldには、右のスクリーンに大きなノッチがある。その点、ファーウェイは、Mate Xにはノッチのないエッジツーエッジディスプレイ(すべてのカメラが先述したグリップ部分に配置されているため)が搭載されていることを誇らしげにアピールしている。

Mate X
提供:Jessica Dolcourt/CNET

 筆者が試したMate Xは基本的にはワーキングプロトタイプだが、ソフトウェアはおおむね良好に動作した。背面に4つのカメラが並んでいることの利点の1つは、あらゆる撮影が可能であるということだ。それには、自撮りも含まれる。大型の画面はデバイスの外側を覆うようにできているので、撮影者と被写体の両者の側で画面をオンにすることができる。ファーウェイのグローバルマーケティング部門を統括するClement Wong氏が筆者の写真を撮影したとき、筆者もファインダーを通して自分の姿を見ることができた。歯に何か挟まっていないか手軽に確認する方法としては悪くない。

 画面自体について知りたいと思っている読者の方々がいることも承知している。筆者は、画面が非常に滑らかに感じたことに驚いた。ガラスと全く同じとまでは言わないが、滑らかに指を動かすことができたし、画面上を移動するのにいつもより遅いとは感じなかった。筆者は修理と保証について尋ねてみたが、ファーウェイからその回答はまだ得られていない。

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