スマホ操作の壁をスマートボイスリングで解決--「ORII(オリー)」一般販売へ

 香港に本社を持つOrigami Labsは12月18日、人差し指に装着し、指で電話やメールが送れるスマートボイスリング「ORII(オリー)」を、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、+Style、Amazon、App Bank Storeにて販売を開始したと発表した。価格は2万3800円(税別)。

スマートボイスリング「ORII(オリー)」は人差し指に装着して使用する
スマートボイスリング「ORII(オリー)」は人差し指に装着して使用する

 ORIIは、骨伝導の技術を用いた、世界初のスマートボイスリングだ。指輪型のスマートデバイスを人差し指に装着し、アプリと連動(Bluetooth接続)させることにより、スマホが手元になくても電話をかけたり音声アシスト(SiriやGoogle Assistantなど)を利用したりできる。

横の黒いボタンを親指で押し、「今日の天気は?」など話しかけるとSiriやGoogle Assistantなどを利用できる
横の黒いボタンを親指で押し、「今日の天気は?」など話しかけるとSiriやGoogle Assistantなどを利用できる

 クラウドファンディングサービス「Kickstarter」では、目標金3万ドル(約330万円)を大幅に超えた33万3619ドル(約3700万円)を調達。日本でもMakuakeで10月25日より開始した先行販売プロジェクトでは、866万1600円、390名が購入したという。

ORIIのスペック
ORIIのスペック

 ORIIの開発のきっかけは、CEOであるCo-Founder & CEOであるケビン・ウォン氏の父ピーター氏にある。目が不自由だったため、スマホなどの機器を使う際に“スクリーンレス“で使える何かを必要としていたという。

今後はバーバリー、シャネルらとブランドコラボレーションを予定しているという
今後はバーバリー、シャネルらとブランドコラボレーションを予定しているという

 ウォン氏は、「父は毎日インスピレーションを与えてくれる存在。13歳のときから視覚障害に苦しみ、多くの社会的な壁を乗り越えてきた。能力があるにもかかわらず、父にとってデジタルの世界とインタラクションを持つのは大変だった。スマートフォンは、ビジュアルベース、タッチベースの端末だからだ。(完成までは)曲がりくねった道だった。最初は父のために設計した商品だが、最終的にはだれもが使えるものになった」と視覚障害だけでなく、誰もが便利にスマートフォンを使えるとアピールした。

音声インターフェースの進化
音声インターフェースの進化
CTOのLUIS D. MCFADYEN氏、CEOのKEVIN J.WONG氏、CMOのEMILE H.C. CHAN氏、COOのMARCUS LEUNG-SHEA氏
CTOのLUIS D. MCFADYEN氏、CEOのKEVIN J.WONG氏、CMOのEMILE H.C. CHAN氏、COOのMARCUS LEUNG-SHEA氏

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