Apple Watchで心電図、米国で有効化--Appleニュース一気読み

 12月4日~12月10日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

 Appleは米国時間12月6日にwatchOS 5.1.2をリリースした。このアップデートには、9月に発表していた目玉となる心電図機能を実現する「ECG」アプリが含まれていた。

watchOS 5.1.2をリリース。心電図機能を実現する「ECG」アプリが含まれる
watchOS 5.1.2をリリース。心電図機能を実現する「ECG」アプリが含まれる

 米国では医療機器などの認証を行うFDAによって、ECGアプリが承認されており、今回のアップデートで有効化された。販売されているハードウェアは世界共通だが、現段階で心電図機能が利用できるようになったのは米国内のみだ。

 心電図を早速測定してみたが、非常に簡単だった。ECGアプリを立ち上げ、案内に従って時計を装着しているのと逆の手の指でデジタルクラウンに触れ、30秒待つだけだ。デジタルクラウンはApple Watch Series 4で全面的に改良され、心電図計測に必要な電極が埋め込まれた。これと背面を用いて、心臓の電気的な信号として計測する仕組みだ。

 ただし指がずれたり動いたりすると、それがそのままノイズとして記録されてしまうため、落ち着いた場所に座って計測する必要がある。計測したデータはiPhoneのヘルスケアアプリに記録され、いつでも見ることができるほか、「洞調律」(通常の状態)、「心房細動」「低心拍数および抗心拍数」「判定不能」という簡単な診断をしてくれる。

 また、医師に診せるためのPDFを生成し、端末から見せたり、医療機関が用意するアプリを通じて医師にメールすることもできる。ただし、あくまで記録を取ることが主眼であり、アプリ自身が診断をしたり、それによってなんらかの医療行為に結びつけたりするものではない。

アップル、「iOS 12.1.1」をリリース--複数の機能改善やバグ修正(12/06) 「Apple Watch Series 4」の心電図機能、米国で追加(12/07)

AR対応レゴアプリが登場

 Appleは2017年にiOSに拡張現実アプリ開発のためのARKitを盛りこみ「世界最大のARプラットホームになった」と豪語した。そして2018年にはARKit 2を用意し、より高度なARアプリ開発をライセンス不要で実現できるようにした。

 しかし開発負荷が高い点、アプリのアイデアの模索などから、iPhone向けであっても目立ったARアプリのヒットがみられたわけではなかった。

 世界開発者会議WWDC 2018で披露されていたアプリの1つにLEGOブロックと組み合わせて楽しむ作品があったが、12月に「LEGO AR Playgrounds」というタイトルで登場した。当初はNINJAGOセット2つに対応するのみだが、今後対応するセットは増えていくという。

 LEGOブロックでNINJAGOセットの城などを作り、これをLEGO AR Playgroundsを使って認識させると、ドラゴンが飛び交い、自分のキャラクターを操作してこれを退治するゲームが楽しめる。プレイヤーは2人でも同時に利用できる点は、ARKit 2の新機能を用いた仕様だ。

レゴのセットをARで遊べる「LEGO AR Playgrounds」アプリが登場(12/08)

Apple Musicへのテコ入れを急ぐ

 先週のニュースで、AmazonのスマートスピーカーEchoシリーズでApple Musicを再生できるようにすると発表した。ただし、AppleのHomePodではAmazonの音声アシスタントAlexaに呼びかけられないままだ。

 Appleはその他にも、英国のアーティスト支援プラットホームPlatoonを買収したとみられており、Apple Musicを生かしたアーティストのプロモーションやファンの醸成と行った活動を支援していくことになるだろう。

Apple、人気の曲やアプリなど2018年ベストを発表--世界でセルフケアの関心高まる(12/05) アップル、アーティスト支援プラットフォームのPlatoonを買収か(12/10)

その他

グーグル「Pixel Slate」を使ってみて--長所と短所、「iPad Pro」との比較など(12/10)

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