前述のように、ドワンゴとインフィニットループは合弁で株式会社バーチャルキャストを設立。資本金は2億円。インフィニットループの松井健太郎氏が、新会社の代表取締役社長に就任する。松井氏は同社のビジョンを「ちょっと間違った未来をつくる」と打ち出した。
松井氏は、この先VRの世界が進化するなかで、通常の流れでいくと現実と地続きのVR世界が構築されるとの見解を示すが、現実と同じルールや常識が持ち込まれるとし「それが本当に我々が望むものになるか」と疑問を呈す。現実にできないこと、あこがれていることをできるのが仮想世界だとし「せっかくの新世界なので、遊びやユーモアがあふれる世界にしたい。我々好みの未来を作っていきたい」と意図を語った。
新会社では、バーチャルキャストをはじめとする先進的なVRプロダクト群に、ニコニコが持つエンタテインメント事業の総合力や、UGCプラットフォームやその運営ノウハウ、そしてそこに根付くクリエーター、さらにカドカワグループ全体が持つIPや調達力を結集し、強みを最大限に活かすことでVR総合プラットフォームを創出し、あらゆるユーザー、クリエーターが自由にVR空間で活躍できる場を提供することを目指すという。
直近では、積極的な業務提携や協業を展開。またエンジニアなどの採用も行っている。そしてグローバル展開も検討しており、特に中国を中心としたアジアへの進出を図っていくとしている。
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