スマホで手軽に--ワンダーリーグ、バーチャル・ユーチューバー向けソリューション

 ワンダーリーグは6月12日、バーチャル・ユーチューバー配信者に向けた撮影・配信ソリューション「アニコン」を7月に発売開始すると発表した。

 同ソリューションは、iPhone XとBluetoothコントローラー1本を組み合わせ、バーチャル・ユーチューバーの撮影から配信までを可能にするもの。同社独自のAR/VRコントローラ開発プラットフォーム「VROOM」を利用しており、VROOM対応のBluetoothコントローラーを使って表情や動作をジョイスティックで操作すると同時に、演出や背景切り替えといった細かな表現を実現した。加えて、iPhone Xの顔認識カメラ機能を利用し、顔の向きや表情のトラッキングにも対応する。

屋外より横画面で撮影。スマートフォンで使えるため、屋外でも手軽に撮影できる
屋外より横画面で撮影。スマートフォンで使えるため、屋外でも手軽に撮影できる

 希望小売価格は、指定キャラクターをコントローラで操作してSNS配信が可能なお試し版の「アニコン・ライト」が4万8000円。自社で保有する3Dモデルを操作できる3Dアバターカスタマイズ版の「アニコン・ミドル」が17万8000円。自由にコントローラー設定やモデルの動作設定が可能なフルカスタマイズ版の「アニコン・フル」が38万円。

 同社によると、バーチャル・ユーチューバーとはリアルタイム3Dアニメーションを使ったユーチューバー配信者を指す言葉で、現在すでに3000人を越える配信者に加え、ファン数は1000万人超、総再生回数も6.9億を超えるなどyoutubeの人気ジャンルとして定着しているという。一方、バーチャル・ユーチューバー撮影のためには、高性能PCに加えて、モーショントラッキングシステムやVR機器といった高価な撮影機材、撮影管理ソフト、そして運用する技術スタッフも必要になる。従って、バーチャル・ユーチューバー市場の参入プレイヤーはIT系企業が大半で、一般企業がプロモーション目的や新規事業として参入する際の大きな障壁となっていた。

 そこで同社は、iPhone XとBluetoothコントローラーを組み合わせて、表情と上半身の動作撮影を可能にする安価なシステムを開発。高価な高性能PCや専用機材・専用ソフトなしに3Dモデルをバーチャル・ユーチューバーとしてリアルタイムで動かして収録でき、同時にSNSのライブ配信機能(Facebook ストーリーズ、Twitter LIVE、Youtube LIVE、TweetCatingなど)を使ってライブ配信が可能となる。

 同社では、全国で1000体以上が活躍する「ゆるキャラ」や、これからバーチャルユーチューバーデビューを考えているタレントプロダクション、声優事務所へ向けて初年度300セット販売を計画している。なお、第一号採用としてグリーンピース提供のゆるキャラ「そらまめくん」への採用が決まっている。

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