サムスン、英国とカナダ、ロシアにAIセンター開設--計5施設で研究者1000人を確保

 サムスン電子の研究部門であるSamsung Researchは、英国のケンブリッジ、カナダのトロント、ロシアのモスクワに人工知能(AI)の研究センターを開設すると発表した。韓国のソウル、米国のシリコンバレーに設けた2つの既存施設と合わせ、計5カ所のAIセンターで、2020年までに約1000人の高度なAI研究者を確保する計画。

5月22日に開設したケンブリッジAIセンター(出典:サムスン)
5月22日に開設したケンブリッジAIセンター(出典:サムスン)

 ケンブリッジのAIセンターは先日オープン済み。トロントとモスクワの施設は今月中に開設する。各センターの主要研究者は以下のとおり。

  • ケンブリッジ(英国)センター:Microsoftケンブリッジ研究所でディレクターを務めていたAndrew Blake氏
  • トロント(カナダ)センター:Samsung Research America(SRA)上級バイスプレジデントのLarry Heck氏
  • モスクワ(ロシア)センター:Dmitry Vetrov氏やVictor Lempitsky氏などのAI専門家

ケンブリッジAIセンターのAndrew Blake氏(出典:サムスン)
ケンブリッジAIセンターのAndrew Blake氏(出典:サムスン)

 なお、AI研究に特化した施設を新たに作る動きが、世界各地で活発になっている。GoogleAmazon.comFacebookトヨタ自動車などが次々とAI研究所を開設しており、AI研究者の争奪戦が激化しそうだ。

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