2018年は、ブランドセーフティとアドベリフィケーションを追求するプレミアムサイトが、市場の不均衡を是正し、成長を遂げると予想されます。
2017年には、パブリッシャーからの批判に応える形で、Googleがファースト・クリック・フリー制度(検索結果に表示された課金コンテンツをクリックすることで、非課金のユーザーでも無料で全文を閲読できる)の撤廃を発表しました。
今後、より多くのパブリッシャーが協力し、プレミアムサイト市場の形成に取り組むでしょう。
消費者が製品のバーチャル版を試せるAR(拡張現実)アプリを作る企業が増えるでしょう。例えば、IKEAは購入検討中の商品が自宅に合うかどうかを確認し、すぐに購入できる「買う前に試せる」バーチャルアプリを出しました。
特に、化粧品やファッションブランドでの導入が進むほか、これまでは広告でショールームへ見込み客を誘導し、製品を体験してもらうよう促してきた自動車メーカーでも、バーチャルアプリの活用が進むでしょう。
モバイルAR技術の進化により、アプリを通して仮想現実の車を眺め、操作するといった新たな購入体験を生もうとする企業が増えるでしょう。
マシーンラーニング技術の発達で、2018年にはマーケティングにおけるAIとデータ活用が進み、よりパーソナルな体験を提供できるようになるでしょう。
昨年、トヨタは絵文字ターゲティングを活用した動画キャンペーンを実施。消費者がSNSで利用している絵文字から、その瞬間どんな気分なのかを推察し、それぞれの人の気分にマッチした動画を見せました。
ディズニーワールドでは、マジックバンドと呼ばれる手首につけるウェアブル端末を使って、来場者の園内での行動をトラッキングし、ミッキーマウスがゲストを名前で呼んで挨拶したり、予約時に注文した料理がテーブルに運ばれてくるなどパーソナライズしたサービスを提供。
2018年には、テクノロジ企業はさらにパーソナライゼーションを進化させると予想します。
この記事はビデオリサーチインタラクティブのコラムからの転載です。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
IDC登坂氏×ESET黒田氏の対談にみる
経営に貢献するエンドポイントセキュリティ
業務プロセスを進化させるストレージの進化
データが導く新たな経営の在り方を展望
オフィス用品の「プラス」が実践する
クラウド活用97%の働き方改革
得られた知見は「改善」につなげてこそ有効
革新をもたらすデータ活用の在り方を考える