越境ECの「Inagora」、地方の隠れた名品を中国向けに販売へ

 日本商品に特化した中国越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営するInagoraは1月24日、2017年に取次パートナー契約を締結したGLコネクトとの連携を、1月より本格的に開始したと発表した。

 豌豆プラットフォームは、日本企業が海外進出を検討する際に課題となる「情報の越境」「物流の越境」「決済の越境」をワンストップで解決するBtoBtoC型の越境ECプラットフォーム。中国消費者向けの商品の翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、他チャンネル展開などの全工程を同社が受け持つ。日本企業は、国内にある同社倉庫に商品を配送するだけで、中国市場に進出できるようになる。


中国越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」

 実績として、2017年11月時点で出店企業数210社、約2600ブランド、約4万種類の商品を取り扱い、流通総額も伸びているという。また、同年11月22日には、伊藤忠商事、KDDI、SBIホールディングスから約76億5000万円の資金を調達したことを発表した。

 Inagoraが連携したGLコネクトは、伊藤忠商事、あおぞら銀行、鹿児島銀行、荘内銀行、十六銀行、東邦銀行、伊予銀行などが共同出資して設立。地方企業と世界を繋げるというコンセプトのもと、地方企業と深いネットワークを持ち、株主である各銀行とも協業している。GLコネクトでは、Inagoraに対して地方企業を紹介するなど、同社を積極的に支援するという。

 InagoraはGLコネクトと共同で、地方企業の中国向け越境EC市場への進出をサポートする。いわゆる「爆買い品」だけなく、日本各地にある優れた商品を発掘して紹介することで、さらなる商品の拡充を図るとしている。

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