ARメガネで車の修理時間を短縮--ポルシェの「Tech Live Look」

Andrew Krok (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)2017年11月21日 10時41分

 残念ながら、車に起こっているすべての問題が簡単に診断できるわけではない。車の修理を担当している技術者であってもだ。だがPorscheは、新しい拡張現実(AR)システムで、そのような状況を改善したいと考えている。

 Porsche Cars North Americaが開発したのは、「Tech Live Look」を呼ばれるARスマートグラスだ。自分で修理できない問題を見つけた技術者は、このスマートグラスを使って、アトランタにある同社のサポート部門に連絡を取れる。すると、サポート部門の担当者は、現場の技術者が見ているものと同じものを目で確認できる。


コードは別として、なかなかクールな見た目だ
提供:Porsche

 このスマートグラスは、たいていの物ならどのような場所にあっても見られる機能を備えている。LEDが暗い隙間を明るく照らし、スマートグラスに取り付けられた高解像度のカメラが、ねじ山のような細かい物にも自動で焦点を合わせてくれる。

 もちろん、何らかの拡張機能がなければ、これをARシステムと言うことはできない。アトランタのサポート部門は、指示書や技術情報を送信して、技術者のスマートグラスに直接表示できる。そのため、現場の技術者は、近くにあるPCを起動してメールを開くことなく、その情報を確認できるのだ。


アトランタのサポート部門ではこのように表示される
提供:Porsche

 Porscheは2017年の夏、8カ所のディーラーでTech Live Lookを初めて導入した。その結果、修理にかかる時間を最大40%短縮できたという。つまり、車の持ち主は、以前より早く自分の車を返してもらえるようになるわけだ。ディーラーで長時間待たされたり、代車を運転したりすることが好きな人はいない。そのため、このシステムはディーラーと顧客が良好な関係を築くのに役立つ可能性がある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]