エレコムによれば、日本国内のスマートフォン向けのAR・VR環境の現状について、欧米ではAR・VR対応端末の台数シェアが2割を超えるのに対し、国内市場はわずか2%前後にとどまっている。日本国内では対応端末が少なく、今後はARKitの登場により広がっていくとみられるが、現状ではまだAR・VR分野に弱いiOSを搭載するiPhoneのシェアが5割を超えることが大きな要因と見る。
IDCの調査によれば、世界のAR/VR市場は2021年に、2105億ドル(約24兆円)に成長すると想定されている。一方で、日本では2021年でも2400億円(世界シェア1%)と予測されており、低調が続くとみられる。
エレコムでは、上半期まではVRゴーグルなどのVR/ARアクセサリを中心に商品を展開してきたが、今後はラインアップを拡大しモバイルARで世界展開も目指す。
エレコム 常務取締役(商品開発部管掌)の梶浦幸二氏は、「Pokemon GOに代表されるように、ARゲームの人気が拡大している。スマートフォン・タブレットを利用したゲーム市場は2020年に7.2兆円、2020年にはゲーム市場の過半数に達すると予測されている。2015年よりスマホVRのラインアップを拡大してきたが、2017年度の売上げは前期(1億600万円)の約5倍を見込む。半分はこうなるだろう、こうなったらいいなというもくろみも込めて、まずはコントローラの販売数として月3000台。アプリケーションが増えていけば、100万台は簡単にいけるのではないか」と期待を寄せた。
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