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先生の役割は「指導」から「進捗管理」へ--高校生向け学習記録SNS「Studyplus」

藤井涼 (編集部)2017年09月20日 10時45分
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 文部科学省の「教育白書」(2016年3月時点)によれば、高校生の大学進学率は54.8%で、人数にすると約58万人。その3分の1にあたる約20万人の高校3年生が毎年新規登録しているサービスが、スタディプラスが提供する学習管理SNS「Studyplus」(iOS/Android)だ。2012年3月のリリースから約5年が経った2017年6月時点で、会員数は260万人を超えるという。

 Studyplusの主な機能は、「記録・レポート」と「SNS」の2つ。記録・レポート機能では、教科ごとに学習量を記録できるほか、ストップウォッチで学習時間を計測・記録できる。また、過去の学習履歴をグラフによって可視化することが可能だ。

 SNS機能では、同じ志望校や資格を目指すユーザー同士で学習状況をシェアしたり、友だちが使っている教材や参考書をタイムライン形式で確認したりできる。これにより、たとえば東京大学を目指す学生は、実際に東京大学に合格した学生の学習記録をみて、「どの参考書で何時間勉強していたか」といったことを、自分の学習方法の参考にできる。

 また、ユーザーはコミュニティを作って他のユーザーと交流したり、励ましあったりすることが可能。人気のコミュニティは、1位「朝活しよう!」(約6万7000人)、2位「勉強法で迷ってる人集まれ~」(約5万人)、「英語を勉強しよう!」(約4万2000人)などで、ユーザーは自分の目的にあったコミュニティに自由に参加して、日々情報交換をしているという。

 App Ape Laboratoryが実施したアプリ市場調査によれば、2017年6月の教育カテゴリの平均DAU(デイリーアクティブユーザー)ランキングで、Studyplusは1位に輝いたという。「最初は面倒だったけれど、実際に記録をつけていくと楽しくてハマる、続くようになったという意見をたくさんもらっている」と、スタディプラス代表取締役の廣瀬高志氏は胸を張る。

 近年は、大学からの広告出稿も増えているという。ユーザーはStudyplusの利用にあたり志望校を設定しているため、大学側はターゲットである学生にむけて、最適な広告を配信できるためだ。4月から、学年や現在通っている高校、志望校・志望学部などから、独自ターゲティング広告を配信できる「Studyplus DMP」「Studyplus DSP」の提供を開始しており、すでに多くの引き合いがあるという。

先生の役割は「指導」から「進捗管理」へ

 同社では2016年4月から、学習塾や予備校などの教育機関向けに学習管理支援サービス「Studyplus for School」を提供している。生徒がStudyplusに記録した学習内容を先生が把握・分析して、授業や面談に生かしたり、自宅学習をフォローしたりできるサービスだ。

 このサービスを提供する背景として、廣瀬氏は塾や予備校を取り巻く環境の変化を挙げる。業界のトレンドは従来の集団授業から個別指導にシフトしてきており、より個々の生徒のサポートが求められているという。また、スマートフォンの普及にともなう映像教材の増加により、先生の役割が「指導」から「進捗管理」へと変わってきていると説明する。


ダッシュボード機能

 8月にはStudyplus for Schoolに4つの新機能を追加した。前日の学習記録を残した生徒数や面談数など、校舎運営に関わる数値をトップページで一見して把握できる「ダッシュボード機能」。校舎の生徒の学習履歴をタイムライン形式で表示し、職員が生徒の学習履歴にいいね!やコメントなどリアクションを送信できる「タイムライン機能」。学習目標を設定して実績を達成率で閲覧できる「プランニング機能」。面談履歴などの生徒に関する情報を登録し、職員間で情報共有できる「カルテ機能」だ。


タイムライン機能

 これらの新機能により、塾はPDCA型の学習サポートの仕組みを構築できるようになり、先生が毎日、生徒の学習記録1つ1つに、いいねやコメントによるフィードバックをできるようになった。ある導入校では、生徒の自宅学習へのフィードバックが定着し、日々のフィードバック率が10%から90%へと大幅に向上したという。

 「先生が個々の生徒の学習計画を立てたり、リアルに会って励ましたりできる回数は限られている。Studyplus for Schoolであれば接触頻度を増やせる。10分ほどでたくさんの生徒の学習状況に対してリアクションできるし、面談もそれらを理解した上で臨める」(廣瀬氏)。

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