iOS 11から見る「次期iPhoneの兆候」を考える

 AppleのTim Cook CEOが、CNBCのインタビューで語った「特に中国で次のiPhoneに関するうわさが、現在のiPhoneの販売に影響を与えている」という話は興味深いものがあった。既にCNETでもさまざまな「噂」と「兆候」が報じられている「iPhone 8」とされる端末の存在。

 5.8インチの有機ELディスプレイが搭載され、実際に表示できる領域が5インチほどになる、といわれている。充電はワイヤレスに対応し、ホームボタンは廃止され、またカメラには3Dセンサが含まれるようになるという。

 そうした製造レベルの話としての伝わってくる情報と、iOS 11の中で呼応する情報があるか探してみると、面白い分析を行える。今回は、4つのポイントについて、考えてみよう。

1. アンテナピクトが変わる

 WWDC 2017で披露されたiOS 11の画面を見て「おや」と思ったのは、電波強度を示す表示が変更されていたことだ。フラットデザインを全面的に採用したiOS 7で、5本のバーから5つの円に変更されたのだ。フラットデザインを採用する中で、ボタンなども円形に整えられており、平面の中の曲線要素としてコントラストがついていた。

 しかしiOS 11では、再び、長さが違うバーのデザインに戻されていることに気づいた。しかも、本数はこれまでの5本ではなく、4本に減らされているのだ。

 円の表示とバーを比較すると、バーの方が省スペースになる。しかも1本削っていることから、さらにスペースが減らされることになる。

 現在で回っているiPhoneのプロトタイプとされるデザインは、前面の全てがディスプレイで覆われるが、カメラや受話スピーカーの部分がディスプレイに食い込むように確保されている。つまり現在のiPhoneの画面上部が、この部分で左右に分断される可能性がある、ということだ。

 現在のiOSの画面最上部は、左から、電波強度、キャリア、通信の種類(3G/4G/LTE/Wi-Fi)、時計、画面回転禁止、位置情報、アラーム、電池残量がならんでいる。この中央部分が使えなくなるなら、時計をどちらかに逃がす必要が出てくる。

 電波強度表示のスペースを小さくして、時計を逃がす、みたいな工夫をするのではないか、と考えてみてはどうだろう。

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