メッセージアプリ「Snapchat」を運営するSnapが米国時間5月10日、同社初となる四半期決算報告書を発表し、現在の業績を明らかにした。
今回の決算報告では、SnapがFacebookをはじめとするソーシャルメディアの強力なライバルに対抗していけるかどうかが大きな焦点となっていた。ティーンエイジャーやミレニアル世代を夢中にさせるSnapchatの力が高く評価され、Snapは新規株式公開(IPO)前から大きな飛躍を遂げていた。だがSnapは、Snapchatをそっくりまねた機能をリリースすることをいとわないFacebookやその子会社のInstagramとの厳しい競争に直面している。
ライバルが類似の機能を搭載したことが、Snapにダメージを与えている可能性がある。Snapchatのデイリーアクティブユーザー数(DAU)は1億6600万人で、2016年第4四半期の1億5800万人および1年前の1億2200万人から増加した。
しかし、対するInstagramは、4月の時点で「ストーリー」機能を利用するユーザーの数が2億人を超えたと発表していた。
Snapは10日の決算発表で、純損失が22億ドル(1株あたり2.31ドル)だったことを明らかにした。これに対し、前年度の純損失は1億460万ドル(1株あたり14セント)だ。損失額がこれほどまでに膨らんだのは、株式ベースの報酬の支払いが20億ドル近くにのぼったことも一因となっている。
売上高は、前年の4倍近い1億4960万ドルだった。1ユーザーあたりの売上高は90セントで、1年前の32セントから3倍近くに増えたという。また、最高財務責任者(CFO)のAndrew Vollero氏は、同社のカメラ内蔵サングラス「Spectacles」が800万ドル以上の売り上げを計上したと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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