次世代のコンピュータ科学者を呼び込むために、Facebookは一般大衆に手を伸ばそうとしている。
Facebookは米国時間4月18日、テクノロジに関心を持つ人を育成することを目指す新たなプログラム「Developer Circles」を立ち上げた。この発表は、同社がカリフォルニア州サンノゼで開催中の年次開発者会議「F8」で行われた。
Facebookはすでに、「FbStart」という名称のプログラムを2014年に始めている。これは、新興企業の成長と事業拡大を支援するものだ。しかし、Developer Circlesでは、それよりはるか前の段階で、開発者を育成してFacebookのエコシステムに呼び込むことを目的としている。
Facebookの製品パートナーシップ担当ディレクター、Ime Archibong氏は、先週サンフランシスコで開かれた記者会見で次のように述べた。「われわれの目標は決して、初期段階の新興企業のみに注力するものではない。開発に挑戦するソフトウェアエンジニアや、コードの基礎を学ぼうとする学生でさえも、協力的なコミュニティーを見つけられるようになる」
Facebookにとって、ソフトウェア開発者を呼び込むことは極めて重要だ。開発力の強化により、同社はリーチを伸ばし、広告事業を拡大できるからだ。Facebookは10年前、サードパーティーのソフトウェア開発者向けプラットフォームを初めて立ち上げた。同社は18日、そのプラットフォームを利用している開発者の80%以上が米国外の居住者だと述べた。
Facebookは、Developer Circlesの立ち上げに加え、「Facebook Analytics for Apps」と呼ばれる開発者向けツール群の名称を、よりシンプルな「Facebook Analytics」に変更すると発表した。また、米国で売上高ランキングの上位100位に入るアプリの85%以上が、「Facebookログイン」を利用しているとした。この機能を使うと、Facebookのアカウント情報を利用してアプリにログインできるため、ユーザーは新しいユーザー名とパスワードを作る必要がなくなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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