ウェブブラウザで「Pepper for Biz」の開発ができるクラウドサービス「Scenaria」

 フライトシステムコンサルティングは2月8日、人型ロボット「Pepper」の法人向けモデル「Pepper for Biz」に関するプログラムをウェブブラウザによる操作だけで開発できるクラウドサービス「Scenaria(シナリア)」をジェナと共同開発したと発表した。サービス提供開始時期については、2017年春を予定している。

 また、Scenariaを事業化するため、ジェナとの業務提携を締結した。

 同社によると、ScenariaとジェナのAIチャットボットサービス「hitTO」を組み合わせることにより、AIと連携する高機能なロボット向けアプリケーションを簡単に作成・運用できるようになり、多店舗展開企業のロボット導入時のアプリケーション開発における課題を解決できるという。

 なお、今回の業務提携では、ScenariaとジェナのhitTOを連携させたビジネスの立ち上げおよび、hitTOに対する特注開発が発生した場合の技術支援を行う。ジェナは、UI/UXを搭載したモバイル向け・ロボット向けアプリケーション開発の豊富な実績を基に、ScenariaのUI/UXデザインおよび、hitTOとの連携を担当する。

 ソフトバンクロボティクスが2015年10月より提供を開始した法人向けモデル「Pepper for Biz」は、導入した企業で効果的な活用を行うにはタイムリーな更新が重要。例えば多店舗を有する小売業では、イベントや新商品の入荷にあわせた商品紹介の増減、キャンペーン時の特殊対応など、運用する中でタイムリーなコンテンツの更新が求められている。

 しかし、その実現には社内のシステム部門に頼らず、アプリ開発の経験が無いビジネスの主管部署でもコンテンツの更新ができるソリューションが重要だという。

 今回開発されたScenariaは、こうした日々のコンテンツ更新を低コストでプログラムレスに開発できるクラウドサービス。ScenariaはジェナのhitTOと連携し、利用者からの問いかけに対して適切な回答をAIと連携して生成。さまざまな接客シーンにおける自動応対が可能になる。


Scenaria 利用イメージ
Scenaria 利用イメージ

 hitTOは、2016年11月に提供を開始した、IBM Watson日本語版を活用したAIチャットボットサービス。ソフトバンクのWatsonエコシステムパートナーとして、Watsonを活用したサービスを提供している。使えば使うほどチャットボットは学習して成長し、導入企業の特性にあわせた最適な回答を自動生成することが可能になる。

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