ドローンの活用では、災害救急を目的に現場を空撮するパイロット育成の取り組み、陸路では難しい現場へ救命物資や道具をテイルシッター型の2時間連続飛行が可能な高速ドローンで届けるという2つのアイデアが紹介された。
前者は空撮事業を手掛けるダイヤサービスが、社会貢献事業として取り組んでいるもので、地域の防災会で飛行訓練などを実施しながら活用のアイデアを考えていくという。後者は元レーシングドライバーのヒロ松下氏を中心に、119番通報でドローンを呼び出せるようにする計画を検討中で、2017年早々に正式に発表される予定だ。
EmerTech Labのメンバーで救命士の資格を持つ小澤貴裕氏は「現場は新しい道具を使うのは得意ではなく、国の法律やリスクとの兼ね合いを見ながら、アウトソーシングする方向が連携を検討していきたい」としている。
活動拠点は、弁護士事務所が併設するソーシャルスタートアップ向けのシェアオフィス内に設けられており、運営する弁護士の小野田峻氏は「EmerTech Labのような救急救命へのICT活用アイデアは必要不可欠でありながら、生死が関わるので新しいことを始めにくかった。そうした状況に少しずつイノベーションを積み重ね、できるのにやらないという意識を変えるきっかけにしたい」とコメントした。
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