ケースから取り出したら、ヘッドホンを左右の耳にそれぞれかけて使用する。コード類は一切ない。iPhoneシリーズに標準付属する「EarPods」は3200円(税別)だ。AirPodsは、EarPods似たデザインのせいか、個人的には「やや高いのではないか」という印象を受けていた。しかし実際に使用してみると、単にワイヤレスになったというだけではない、接続の簡単さなど高い利便性を備えた唯一無二のものに仕上がっていると感じる。
特に便利だと感じたのは、イヤホンを耳から外すと自動的に曲を停止する機能だ。内蔵されている光学センサとモーション加速度センサが装着を感知して作動する。たとえば、「駅で流れてきたアナウンスを聞きたい」──そんなときも、イヤホンを片方外せば曲は自動で一時停止される。再びイヤホンを耳に戻せば続きが再生されるのだ。
アップルはウェブサイトで「シンプルで魔法のようなワイヤレス」とうたっており、ひそかに「大げさな」と思っていたが、体験してみるとあながち間違いとは思わない。移動中に音楽より本や書類に集中したくなったら、イヤホンをケースにしまえば自動で曲が停止されるので、iPhoneに触れる必要がない。このように、装着や収納が大幅にラクになった。使い始めてから音楽を聞いたり動画を見たりする頻度が急激に上がっている。
なお、何度も片方を外して停止させたり再生させたりした後にバッテリ残量を見ると、そのデバイスだけバッテリの減りが早くなっている。また片方を外したときに手持ちぶさたになって手のひらでぎゅっと握ったり離したりを繰り返していると、音楽が再生されたり一時停止したりすることがある。
当初、使っているうちに「イヤホンを落としてしまうのではないか」という心配をしていたのだが、日ごろ信号を渡るために軽く走ったり、急いで階段の上り下りをしたりしても今のところ落ちたことはない。
しかし、寒くて手がかじかんでしまい、ケースにしまうときにぽろりと落としたことはある。また、片方外したタイミングでポケットに入れたことをうっかり忘れてしまい、「なくしたかもしれない」と慌てることがあったので、ちょっとした時間もきちんとケースにしまうことをオススメしたい。
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