自動運転車ソフトウェア開発の新興企業nuTonomy、配車サービスGrabと提携

Eileen Yu (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2016年09月26日 14時23分
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 自動運転車のソフトウェア開発を手がける米国の新興企業nuTonomyは米国時間9月23日、東南アジアのライドシェアサービス企業Grabと提携することを明らかにした。nuTonomyによる自動運転車を使った公道試験サービスの利用者をGrabの顧客にも拡大する。今回の提携は、例えば乗客がどのようにして自動運転車両を予約し、やりとりするかといったことを中心に、ユーザー体験に関するより深い洞察をもたらす。nuTonomyは、Grabの経路案内やマッピング技術と組み合わせ、自動運転車のオンデマンド配車に関するエンドツーエンドのユーザー体験を調査する。そうして両社のソフトウェアから抽出されたデータを利用して、Grabは自動運転車用の経路案内やマッピングを強化し、nuTonomyは自動運転車の快適性や性能、安全性を向上させることが可能になるとしている。

 乗車を予約するには、Grabのモバイルアプリを使用して、「ロボットカー」アイコンをタップする。これがnuTonomy車両の配車を希望する意思表示になる。乗客はシンガポールのOne North商業地区圏内と隣接する周辺地区の移動が可能になる。

 自動運転車両はすべて無料で、性能監視と安全確保のため、nuTonomyのセーフティードライバーとサポートエンジニアが同乗する。One-North地区以外の道路を走行する必要がある場合、その区間はセーフティードライバーが手動操作を担当し、自動運転車を制御する。

 nuTonomyによると、シンガポールでの公道試験はあと2カ月間実施される予定で、さらにフィードバックやデータが必要な場合は延長される可能性もあるという。nuTonomyはシンガポールとマサチューセッツ州を拠点とする創業3年目の企業だ。

 nuTonomyの最高経営責任者(CEO)兼共同創設者のKarl Iagnemma氏は、同社のサービスの商用化を2018年に開始することを目指すとしており、Grabとの提携で「有益なフィードバックと消費者インサイト」が得られると述べた。

 Grabが収集した交通データでは、シンガポールのドライバーが遠隔地からの予約や遠隔地方面への予約を受け付ける傾向が弱いことが明らかになっており、nuTonomyは、自動運転車ならサービスが行き届いていないそうした地域の需要に対処できると述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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