間もなく日本にも上陸するDUFLだが、まったく新しい概念をいかに認知させ、普及させるかが課題になると塚本氏は話す。「ただ便利であるということではなく、まったく新しいカスタマービヘイビア(消費行動)を構築し、新しいトラベルスタイルを作っていく」(同氏)。
また、同社のクラウドクローゼットに、いきなり私物を預けるという行為にも、心理的なハードルがある人が少なからずいるだろう。そういう意味では、普段は預かってもらえて、使う時だけ指定した場所に届けてもらえるDUFLのサービスの強みは、ゴルフとの相性がよさそうだ。DUFLではプレイするゴルフ場によって、「今日はこのアイアンとパター」といった組み合わせをアプリから選べるようにするという。
将来的には、企業やメーカーの販売する衣類やゴルフクラブを、必要なタイミングで借りられるシェアリングエコノミーの要素も加えていきたいという。たとえば、ユーザーが「赤いジャケット」と検索すると、DUFLで貸し出されている赤色のジャケットが一覧で表示され、好みのものを借りるといったイメージだ。また、自身のクラウドクローゼットにECの商品を買い足せる機能も実装している。
新たなマーケティングの場としても、DUFLが活用されるかもしれないと塚本氏は話す。たとえば、ユーザーの許可を得たうえで、送り届けたゴルフバッグの中に、ゴルフメーカーの新作のゴルフクラブを試打用として入れておくこともできる。ユーザーが女性であれば、届けたスーツケースの中に、化粧品のサンプルを入れておくことで、そのままホテルで使ってもらえる可能性もある。
出張や旅行のたびに、大きなスーツケースを持ち運ばなければいけない――。長年にわたり誰もが煩わしく感じていたこの悩みを、ついにDUFLが解決するかもしれない。
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