スマホで植物を育てる--韓国スタートアップのIoTスマートプランタ「planty」

加納恵 (編集部)2016年06月07日 07時30分
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 韓国のスタートアップ企業であるn.thingは、IoTスマートプランタ「planty」を発表した。現在「GREENFUNDING by T-SITE」でクラウドファンディングを実施している。

 plantyは、センサが埋め込まれた植木鉢に植物を植えると土壌湿度、室温、周辺光、タンクの水量を測定し、専用アプリで通知してくれるというスマートプランタ。スマートフォンとplantyはWi-Fiで接続し、植木鉢を電源につなぐことで使用できる。


左からn.thing COOのSeth Nam氏、ハンズエイド代表取締役の小室健氏

 植物を育てるのに必要な知識は経験によるものが大きく、データ化されていないのが実情。「人のノウハウをデータ化することで、だれもが植物を育てられるようにしたい。将来的には誰もが農業になれる世界を目指していきたい」とn.thing COOのSeth Nam氏はplantyの未来像を話す。

 plantyは、光量センサ、土壌湿度センサ、温度センサを備え、温度、土壌、照度などの環境情報をアプリで把握できるほか、ウォータータンクに水を入れておけば、リモートで水やりをすることが可能。アプリを通して植物の適温がわかったり、水やりの頻度を適正化できることが特長だ。


IoTスマートプランタ「planty」

アプリ画面

 アプリをダウンロードすることで、複数人で1つのプランタの状況を確認でき「今日は誰も水をあげていないから水やりをしよう、照度が少ないので日の当たる場所に移そうなど、植物を育てる喜びを共有できる。こうすることで、ペットを育てるような愛着がわくはず」とNam氏はいう。

 2015年7月には、Kickstarterで1000万円以上を調達し、すでにプロジェクトとしての実現は決まっている。それでもなおGREENFUNDINGでのクラウドファンディングを開始する理由をNam氏は「Kickstarterでは、日本のユーザーに情報がきちんと届いていないと感じた。日本のクラウドファンディングを通すことによって、日本できちんと広げていきたい。日本の園芸市場は韓国より大きく、日本市場には受け入れられると感じている。2015年に開催された展示会でプロトタイプを披露したところ、かなり感触がよかった」と話す。

 日本では、海外製品の日本進出を支援するハンズエイド イノベ部が販売をサポートする。ハンズエイド代表取締役の小室健氏は「ローカライズや電源ユニットの日本対応などは私たちがしっかり対応することで、安心感、信頼感のある商品を届けたい」と、バックを固める。

 GREENFUNDINGのCEOである沼田健彦氏は「IoTとひと言でいっても、私たちが提案したいのは、生活を豊かにしたり、ワクワク感を得られたりする商品。plantyはIoTでありつつ、差別化をしっかり図っている」と評する。

 クラウドファンディングで出資を募る理由は「お金のためではなく、マーケティングのため。次の展開をどう考えればいいのか、日本の市場をリサーチするために取り組む」とNam氏は話した。

 plantyは、高さ170mm×口径136mmで、重量約900g。予定価格は1万9800円で、8月8日までに支援した人を対象にした特典として1万2000円で購入できる。

 plantyは2014年1月に創業。n.thingのCEOを務めるLeo Kim氏がウズベキスタンで農作物を育てるプロジェクトに携わった経験から、植物を育てるノウハウを周りの人に共有したい、また自動化できる部分はないか、といった思いからスタートしたという。

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