--ヤフーの検索APIは公開されているものを使用したのでしょうか。
富永氏:グラフの値をそのまま取得することはできなかったので、今回のためにニューストピックスとリアルタイムサーチのAPIを特別に提供してもらいました。
--ハックしたドライビングシミュレーターですが、Unityの仕様などは公開されているものでしょうか。
富永氏:傾かせるプログラムはもともと中に入っていて、そこに対して値を通信して送っているだけなので、Unityは全然別のものとして使われています。
--仕組みは分かっていても、同じものを作るのは簡単ではありません。
Saqoosha氏:単にUnityが作れるだけでは駄目で、サーバとの通信や、ハードウェアをコントロールするための仕組みなど、すべて自分たちで考えられないと難しいですね。チェコでは、仕様書をもらったその場でプログラミングを書いて見せて、実際に動くことを確認したりもしました。
--Saqoosha氏のベースはウェブエンジニアということですが、過去にハードウェアの経験があったのでしょうか。
Saqoosha氏:ハードウェアの経験はないです。今はJavaScriptを使ってハードウェアをコントロールしたり、動かす仕組みを作ったりすることができますし、ブラウザでサーバと通信するかのようにハードウェアと通信できるので、最近ではハードウェアの敷居も下がってきていると感じます。
--谷口氏には、「こういうことをしたら話題になるんじゃないか」という思惑はあったのでしょうか。
谷口氏:話題という意味でいうと、アイデアがまず面白かったのでやってみようと。どれだけ“初めての体験“ができるかということが重要なので、単にテクノロジと連携する新規性だけでなく、実際に楽しいかという「エクスペリエンス」が大事です。そのため、アトラクションとしても楽しめるものを突きつめました。
--「ヤフー トレンドコースター」は、クライアントにどのようにプレゼンしたのでしょう。
富永氏:言葉だけでは伝わらないので、モックを持って行って実際に体験してもらいました。椅子に座ってオキュラスリフト(Oculus Rift)をつけてもらい、メンバー2人が椅子を動かしてMotion-simを再現しました。風を送る扇風機担当もいて、スプラッシュを再現するために霧吹きで水もかけました(笑)。役員の方にも体験してもらい、「これがエクスペリエンスです」と。
プレゼンにも体験があるというのは大きいと思います。「こういうことが実現できますよ」というのは、できるだけ忠実に再現するようにしていますし、僕たちがやりたいことを実際に体験してもらうことが一番大切なので、モックアップもこだわって作ることが大事だと考えています。
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