クパチーノで開催の発表イベントに参加した米CNETのシニアエディターScott Stein記者は、9.7インチiPad Proに対してかなり良い第一印象を抱いたが、ほんの少し残念な点もあるという。
新しいiPad Proは、大方の予想どおり、iPad Air 2とiPad Proを足し合わせたようなものだ。小型化しながら、不思議なことに12.9インチモデルより少しだけ高性能になっている。カメラの性能が向上し、ディスプレイの色補正も進化しており、ストレージの最大容量も増えた。Apple Pencilは、短時間使ってみた限りでは、大型モデルの場合とまったく同様に動作する。比較的小さな新しいSmart Keyboardも、タイプできる面積が狭くなったものの、ちょっとメモ書きした感じでは指先に気持ちよくなじんだ。Appleが言うとおり、このiPadでディスプレイが改善されているのかどうか、デモルームで判別するのは難しいが、画面は明るく鮮やかに感じられた。
iPadはやはり、全面的にノートブックの代わりになるわけではないし、それを目指しているわけでもない。だが、新しい9.7インチiPadでは、これまで米CNETのお気に入りだったiPad Air 2よりも、さらに用途が広がる。その点については、充実したアクセサリ類によるところが大きい。
AppleのiPad Proシリーズのターゲットは、大量のオフィスワークをする必要があるユーザー層だ。この点はMicrosoftの「Surface Pro 4」と似ている。iPad Proは、どのモデルにもキーボードアクセサリが用意されているが、高性能なスタイラスのおかげで、クリエイティブなアート志向のユーザー向きという性格の方が強い。一方、MicrosoftのSurface Pro 4は、これまでで最高水準のキーボードケースが用意されているが、スタイラスはiPad Pro用のApple Pencilに及ばない。どちらを選ぶかは、キーボードとスタイラスのどちらを多く使うかで大体決まるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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