さらに、コンシューマー向けのゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」を12月18日より、家電量販店等にて販売を開始する。Galaxy S6/S6 edgeと組み合わせて利用するもので、360度のVRが体感できる。
これまで、Samsungは「Gear VR Innovator Edition」(2014年12月発表、日本未発売)を皮切りに、日本でも2015年5月より「Gear VR Innovator Edition for S6」を展開してきた。Gear VR Innovator Edition for S6はすでに完売したという。
3世代目となる今回は、本体は約318gと従来よりも100g軽量化し、装着しやすくしたコンシューマー向けモデルだ。実売価格は1万4000円程度で、「価格は従来モデルの半分程度」(堤氏)という。
対応コンテンツは100以上。Facebookに投稿されたリコーのTHETAによる360度の動画も気軽に楽しめる。
VRは酔いやすいという声もあるが、原因は首の動きと追随性の差異にあるという。今回のGear VRは、Super AMOLED(有機EL)ディスプレイの低残光性と、ジャイロセンサ、加速度センサ、近接センサで頭部の動きを正確にトラッキング。さらに低モーションレイテンシ(動きへの追随性)の特長を活かし、酔いにくくなっていると説明した。
ゲームなど個人向けのコンテンツのほか、三菱地所が10月からモデルルームのバーチャル体験として活用しているという。個人向けのみならず、法人向けにも推進していく方針だ。
さらに、約18.4インチのタッチスクリーンを搭載したマルチメディアデバイスGalaxy Viewも国内に投入することを明らかにした。時期は未定。
5700mAhの大容量バッテリを搭載し、約8時間の連続映像視聴が可能だ。重さは約2.7kgで、持ち運び用のハンドルを付けるなどポータブル性も兼ね備える。
CPUはオクタコア(1.6GHz)で、ストレージは32Gバイト。microSDも利用できる。立てても寝かせても利用できる「2Wayスタンド」を採用し、タッチパネルで直感的な操作が可能だ。
個人向けのみならず、法人向けの需要を狙ったもので、会議室やデジタルサイネージとしての活用を見込む。端末を軸とした企業向けビジネスの一環として、複数のパートナー企業との協業予定だ。
第1弾として、富士ソフトはGalaxy Viewに対応したペーパーレスシステム「moreNOTE」や来客受付システム「moreReception」を提供し、企業向けに拡販する。
堤氏は、今回発表するものすべては“IoT(Internet of Things)”を目指したものだと説明する。IoTにより、つながる端末の数が飛躍的に伸びるのではないかと言われている。Samsungは、スマートフォンを中核に、新しいソリューションの提唱を目指す。
堤氏は、「世界では、スマートフォンなどの端末はすでに飽和状態で伸びないのではないかといわれている。しかし、日本ではまだまだフィーチャーフォンが多い。こうした中で、モバイルの市場はパラダイムシフトが起こるのではないか。変革のキーワードはIoT。すべてのモノがつながることで、生活スタイルが変わる。それを具体化していくのがわれわれのミッション」と語った。
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