カメラにはスマートバーストモードも追加された。Googleでは初めて採用された機能で、写真を30fpsで撮影するモードだ。もちろん、このバーストモードで撮影した一連の写真はアニメーションGIFに変換することができる。
動画については、4K動画の撮影がサポートされているほか、全く新しい内蔵機能であるスローモーション動画は最大240fpsでの撮影が可能で、編集機能も備える。他のスマートフォン(たとえばサムスン製)には既に搭載されている機能だが、実のところNexus端末に搭載されるのは今回が初めてだ。
Nexusスマートフォンには、Googleの最新Androidソフトウェアがいつも最初に搭載される。今回はAndroid 6.0ビルドだ(Marshmallowというべたべたした開発コード名が付けられている)。例によって、前世代より高速でスムーズに動作し、さらに多くの機能を備えるとされている。
中でも特に魅力的な機能がGoogle Now on Tapだ。スクリーンに表示された情報に基づいて、場面に応じた情報を提示する機能だが、よくわからない名称になっている。その典型的な使用例は、何か音楽を聴いているとき、具体的な曲名を伝えずに、「これを歌っているのは誰?」とだけ尋ねるというものだ。この機能を試したとき、「Google Chrome」ウェブブラウザを開いて、不動産王で現在米大統領選の候補者であるDonald Trump氏に関するニュース記事を表示させた。Now on Tapを長押しすると、Trump氏だけでなく記事中の他数人の名前の検索クエリが呼び出された。
Android Payによるモバイル決済も注目すべき機能だ。これは「Google Wallet」システムを作り直したもので、「Apple Pay」や先ごろ米国でサービス開始となった「Samsung Pay」と競合する。
便利な機能を紹介しておこう。Googleの音声アクションをホーム画面から直接起動できるようになった。
Android 6.0のバッテリ節約機能Dozeは、アプリがスタンバイモードに移行したときに電力消費量を減らすことで、スマートフォンのバッテリ持続時間を通常より最大30%延ばすという。
Nexus 6Pは心臓部にQualcommの64ビットプロセッサSnapdragon 810 v2.1を採用している。3450mAhのバッテリは、数字の上ではサムスンのGalaxy Note 5の3000mAhより大容量だが、Android 6.0のDoze機能を有効化しなかったとしても、テストしない限り実際のバッテリ持続時間は分からないだろう。
米国、英国、アイルランド、日本では、GoogleのオンラインストアでNexus 6Pの予約受付が開始されている。米国の価格は下の表で確認してほしい。
32Gバイト | 64Gバイト | 128Gバイト | 米国 | 499ドル | 549ドル | 649ドル |
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新型Nexus端末はいずれも10月にアンロック版の出荷が開始される予定だ。魅力を高めるおまけとして、Googleは「Google Play Music」の90日間のサブスクリプションも追加する(さらに、米国の購入者には50ドル分の「Google Play」クレジットが提供される)。
また、破損や水没に適用されるオプションの2年間保証も用意された。何か障害が発生した場合、早ければ翌営業日に新しい端末を受け取ることができる。この「Nexus Protect」というサービスの米国での価格は、Nexus 6P向けが89ドルだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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