Note 5の内部コンポーネントは前年モデルから変更点が少なく、一部はむしろ改悪されている。
まずはオクタコアプロセッサから見ていこう。S6から引き続き採用されているExynos 7は、2.1GHzのクアッドコアチップと、低出力タスク用の2つ目の1.5GHzクアッドコアチップを組み合わせたチップセットである。2014年モデルから変わったのは、サムスンがこのプロセッサをグローバルデバイスに使用した点だ。Qualcommとの長年のパートナーシップから、Note 4には「Snapdragon」プロセッサが採用されていた。Note 5も、S6と同様の強力なパフォーマンスを発揮するものと思われる。
RAMは(Note 4の3Gバイトから)4Gバイトになったので、さまざまな動作がスムーズになるだろう。
残念だが、ストレージ環境は期待外れだ。拡張オプションがなくなってしまったため、選択肢が32Gバイトと64Gバイトしかなくなり、その容量以上に使いたい場合は、クラウドストレージが十分にあることを祈るしかない。Note 5はスタイラス機能のために非常に多くの内部ソフトウェアを搭載しているので、こういったデバイスの空き容量は、より軽量なS6などよりも少なくなる。
また、Note 4の容量は32Gバイトからだったが、microSDカードスロットで最大128Gバイトまで拡張することができた。そう考えると、Note 5の32Gバイトモデルを選んだ場合は、オプションでかなり損をしていることになる。
バッテリについても、容量がいくぶん小さくなり、柔軟性がやや低下した。Note 4は取り外し可能な3200mAhバッテリを搭載していたが、Note 5のバッテリは容量3000mAhの内蔵式になってしまった。ただ、これでどのくらいの差が生まれるのかは、まだはっきりしていない。サムスンが厳格な効率化を図り、全体的なリソース消費が少なくなっている可能性もあるからだ。確かなことは、一連のバッテリテストを実施するまでわからないだろう。
現時点で判明しているのは、Note 5にワイヤレス充電の標準が2つ(PMAとWPC)採用されていることと、2段階の省エネモードが設定に用意されていることだ(機能がごく限られる超省エネモードなど)。
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