3社のスマホ対応エアコンを導入比較--暑い夏も遠隔操作で快適に(後編) - (page 2)

ココロボ~ドで新しい取り組みを開始したシャープ

シャープのエアコンと通信アダプタ。少し大柄なので、下につけるよりも壁の上の方に付けるなど隠したい
シャープのエアコンと通信アダプタ。少し大柄なので、下につけるよりも壁の上の方に付けるなど隠したい
リモコンの操作画面。ここで設定して、「この内容で送信」をタッチするとエアコンが動作する。これはすべて自動のモード
リモコンの操作画面。ここで設定して、「この内容で送信」をタッチするとエアコンが動作する。これはすべて自動のモード

 2014年モデルから全機種対応となったシャープ。2014年モデルと2015年モデルは通信アダプタが異なり、どちらも税抜定価で1万5000円と少々高めだ。2015年モデル向けの通信アダプタはなぜか2014年モデルよりも大型化してしまっているが、上位機種から最下位機種まで同じ通信アダプタ1つを装着するだけで利用できる。

 通信アダプタの無線LANへの接続はWPSに限られており、WPSに対応しない無線LANアクセスポイントとの接続はできない。接続自体は非常に簡単で、押しボタンを操作するだけとなる。

 その後はクラウドサービスの「SHARP i CLUB」への登録が必要となる。それに自分のエアコンを登録する際、もう一度通信アダプタの押しボタン操作が必要となる。勝手に家電が登録されないための配慮と思われるが、遠隔操作で重大なトラブルにつながる可能性がある家電だけに、このような厳重さは評価できる。

 できることは基本的にエアコンの操作で、アプリ「スマホリモート for エアコン」から画面で室温などを設定してから転送する。室温などを外部から確認できるほか、電気代情報を確認することもできる。今回試したのは最下位グレードの「E-SDシリーズ」に準ずる住宅設備モデルの「AC-225FD」、家電店ではなく、工務店やリフォーム店が住宅の設備として装着するための型番で、シャープの場合は家電店モデルとは若干仕様が異なっているが、リモコンの操作範囲という点では大きな違いはない。

 また、シャープでは通常の操作アプリのほかに、「ココロボ~ド」というアプリも用意している。シャープの他の家電もまとめて対応し家族で使うアプリ。基本的にチャットのようにメッセージを交換するボードのアプリで、家族間のチャットや簡単な連絡もできて非常に便利だ。

 家電の操作もボードの中のメッセージの交換で行う仕組みで、操作に合わせた「家電くんシール」をエアコンに向けて送信すると、エアコンが反応してオン/オフする状態を返してくれるというもの。また、天気予報や室温から自動でエアコンをつけるよう促すメッセージを発信するという機能もある。

 なお、ココロボ~ドからの操作では、エアコンは温度などから冷暖房や設定温度が判断される「自動運転」の指示しかできない。ココロボ~ドで除湿などを提案された場合は、別途スマホリモート for エアコンで操作する必要がある。

  • 冷房の指示画面。温度設定のみ

  • シャープの看板機能、プラズマクラスターの動作を確認できる

  • シャープの場合、アプリ操作の登録時に機器に取り付けてある通信アダプタのボタンを押す必要がある。遠隔操作で重大事故につながる可能性のある家電だけに、厳重さは必要だ

  • 電気代の情報も表示できる。目安ではあるが、使いすぎなどがよくわかる

  • ココロボ~ドの操作画面。チャットの中で操作する

  • ココロボ~ドでは操作する家電も“招待”して追加する

  • 参加させるとエアコンからの自己紹介が飛んできた

  • エアコンが自動で天気予報を見て、その日の注意を送ってきたりする

  • 状態を確認するときも、命令となるシールを送信すると返答がなされる

  • 電気代の目安も確認できる

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