2014年モデルから全機種対応となったシャープ。2014年モデルと2015年モデルは通信アダプタが異なり、どちらも税抜定価で1万5000円と少々高めだ。2015年モデル向けの通信アダプタはなぜか2014年モデルよりも大型化してしまっているが、上位機種から最下位機種まで同じ通信アダプタ1つを装着するだけで利用できる。
通信アダプタの無線LANへの接続はWPSに限られており、WPSに対応しない無線LANアクセスポイントとの接続はできない。接続自体は非常に簡単で、押しボタンを操作するだけとなる。
その後はクラウドサービスの「SHARP i CLUB」への登録が必要となる。それに自分のエアコンを登録する際、もう一度通信アダプタの押しボタン操作が必要となる。勝手に家電が登録されないための配慮と思われるが、遠隔操作で重大なトラブルにつながる可能性がある家電だけに、このような厳重さは評価できる。
できることは基本的にエアコンの操作で、アプリ「スマホリモート for エアコン」から画面で室温などを設定してから転送する。室温などを外部から確認できるほか、電気代情報を確認することもできる。今回試したのは最下位グレードの「E-SDシリーズ」に準ずる住宅設備モデルの「AC-225FD」、家電店ではなく、工務店やリフォーム店が住宅の設備として装着するための型番で、シャープの場合は家電店モデルとは若干仕様が異なっているが、リモコンの操作範囲という点では大きな違いはない。
また、シャープでは通常の操作アプリのほかに、「ココロボ~ド」というアプリも用意している。シャープの他の家電もまとめて対応し家族で使うアプリ。基本的にチャットのようにメッセージを交換するボードのアプリで、家族間のチャットや簡単な連絡もできて非常に便利だ。
家電の操作もボードの中のメッセージの交換で行う仕組みで、操作に合わせた「家電くんシール」をエアコンに向けて送信すると、エアコンが反応してオン/オフする状態を返してくれるというもの。また、天気予報や室温から自動でエアコンをつけるよう促すメッセージを発信するという機能もある。
なお、ココロボ~ドからの操作では、エアコンは温度などから冷暖房や設定温度が判断される「自動運転」の指示しかできない。ココロボ~ドで除湿などを提案された場合は、別途スマホリモート for エアコンで操作する必要がある。
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