一方、「Google Foodの秘密の素材」をテーマに講演したのは、GoogleのAPAC地域でフードサービスチーム責任者を務めるMalcolm Omond氏だ。
Google Foodチームは、50カ国以上で3600人のスタッフで世界150以上のカフェを運営しており、Google for Workの力によって支えられているという。この講演における“秘密の素材”とは、Google for Workのことを指している。
Omond氏は、「Googleの原動力は食である」と語ったあと、「Googleは、設立当初から食にこだわってきた経緯がある。いまでは、1日10万食を提供するために45社のケータリングパートナーと組んでいる」と解説した。
「食体験を通じて今日、明日、明後日、そして未来にわたって、ベストな情報を維持するためにはどうするかを考えて、Googleの社員がベストな状態とするための健康的な食体験を提供し、社員同士が食を通じてコミュニケーションする場を提供している。一方、Google for Workを通じて、オーストラリアやインドの拠点と結んで会議をしながら、各地の担当者とコミュニケーションして、Google Driveを利用して情報を共有し、共同作業を行うことができる」(Omond氏)
基調講演の最後には、「Googleテクノロジーにより変わるワークスタイル? 検索の先にあるもの」として、グーグルのシニアエンジニアリングマネージャーである及川卓也氏が講演。及川氏は、「Googleが検索サービスを開始した1998年は、PCからの検索に適したものだった」と過去を振り返った。
「画面はあまり変化していないと感じる人もいるかもしれないが、その後、検索技術は大きく進化している。スマホやタブレットなどの利用が増加し、タップするだけでなく、音声検索も利用できる。『ここ』と発声すれば、いまいる場所を認識してくれる。検索技術は、検索の段階を超え、質問したものの答えを出すだけでなく、アドバイスするものになっている。これらは機械学習技術の進化によって、実現している」(及川氏)
及川氏はグーグル翻訳の新たな機能を紹介したほか、「デジカメやスマホの普及によって、画像が頻繁に利用される環境が生まれているが、その一方で、膨大なデータの管理や検索ができていない人が多いのではないか」とし、機械学習技術を活用した「Google Photos」の利用事例を紹介した。
デモストレーションを担当したグーグルのGoogle for Workプロダクト&テクニカルマネージャーの佐藤芳樹氏は、画像検索で赤ちゃんと入力するだけで、まだ幼い次男の写真に絞り込んだり、赤や青などの色、帽子やベビーカーなどのアイテム、地理情報などから検索したりする様子を実演。「地理情報が入っていない画像でもレインボーブリッジと入力するだけで検索できる」(佐藤氏)
「さまざまなサービスを横断的に使えるか、適切なタイミングで適切な情報が手に入るのが次の時代と言える」(及川氏)
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