オープンソースCRMソフトウェアを提供するSugarCRMが、サンフランシスコを本拠とするモバイルスタートアップのStitchを買収した。
Stitchが自社のユーザーにサービス終了を知らせたことを受けて、先週後半からこの取引のうわさが流れ始めた。SugarCRMは米国時間3月9日にようやく買収を認めたが、この取引の金銭的条件はすぐには明らかにされなかった。
Stitchは、SugarCRMのライバル企業であるSalesforceの元幹部のグループが2013年に設立した。Stitchのアプリケーションは基本的には営業担当者向けのモバイルアシスタントであり、分析的洞察によってパーソナライズされた営業提案を行うために、クラウドベースのドキュメントをグループ化したり選別したりする。ただし、効率を高めるアルゴリズムも使用することで、データインテリジェンスを一歩先に進めている。
SugarCRMは、将来リリースするプラットフォームにStitchの機能を組み込むと発表している通り、独自のモバイルアプリのサービスを強化するためにStitchを活用する見込みだ。SugarCRMは2013年から独自のモバイルアプリを提供しているものの、その目的は主にユーザーを彼らのデータベースにつなぐことであり、インテリジェントデータの部分ではあまり強みはなかった。
SugarCRMはこの買収取引を、モバイルの強化に加えて「acqui-hire」(買収による雇用)の機会としても活用しようとしており、Stitchの幹部で共同設立者のSomrat Niyogi氏が、Stitchのモバイル開発者チームとともにSugarCRMに移ることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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