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「Windows 8.1」の脆弱性を修正前に公表、グーグルに批判の声

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 Googleのゼロディ攻撃専門のセキュリティチームGoogle Zero Projectが2014年12月から翌1月にかけて、自分たちが発見した「Windows 8.1」の脆弱性情報をパッチ発行前に公開した。この脆弱性はMicrosoftが先に公開した月例パッチリリースで修正されたが、セキュリティ専門家のGraham Cluley氏はGoogleの一連の行為に疑問を投げかけている。

 Googleは1月11日、Windows 8.1(Cluley氏によると64ビット版の「Windows 7 Professional SP1」も影響を受けるという)にある特権昇格につながる脆弱性の詳細情報を公開した。同チームは2014年12月末にも「Windows 8.1」の未修正の脆弱性情報を公開しており、Microsoftがパッチ公開前に修正されていない脆弱性情報を公開するのはこれで2件目となった。なお、2件ともMicrosoftが1月13日に公開した月例セキュリティパッチリリースで修正済みだ。

 GoogleはMicrosoftにバグを報告するとともに、修正期間として90日間を与えた。これに対しMicrosoftは、セキュリティパッチを公開するまで脆弱性情報の公開を控えるように要求したが、Googleは90日間は全ベンダーとすべてのバグに共通の期間であって延長はできないと知らせたようだ。

 1月14日、Cluley氏は自身のブログで、「パッチが公開される前にセキュリティ欠陥を公開することは、インターネットのほんの一部であるコンピュータオタク(ナード)を助けるに過ぎない。大多数を占めるコンピュータユーザーにとっては何の助けにもならない--それどころか、危険な状態にするだけだ」とGoogleの行為を批判する。GoogleがMicrosoftに90日間の猶予を与えたことを認めながら、「Microsoftがパッチリリースに時間がかかりすぎていると思うのならば、メディアにその懸念を伝えて、該当する欠陥をデモすればよい--誰もが悪用できてしまうコードをリリースするのではなく」と続けている。

 最後にCluley氏は、Googleの「Android 4.3」で発見されたWebView脆弱性について、「Microsoftの研究者がGoogleに90日間の修正期間を与えた後、PoC(実証)コードをリリースしたら、Googleはどう感じるだろうか?」と結んでいる。

 今回のGoogleの行為に対しては、Microsoftも1月11日に自社ブログで「脆弱性情報の公開は協力し合う必要がある」との意見を述べている。

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