自動運転車で先行しているのがGoogleなどのIT企業だ。Googleは、2009年から自動運転車の開発に着手し、2010年からサンフランシスコ市やマウンテンビュー市内など交通量の激しい市街地など、これまで地球40周分に相当する100万マイルを超える距離での無人テスト走行を実施している。
自動運転車の車体の屋根の円形ボックスの中には、64個の赤外線レーザーから構成される「ライダー(LIDA)」が取り付けられ、360度の範囲を人間、横断歩道、信号機、トラックなどを別々の対象物として「認識」する。
前方と後方にはレーダーが設置され、周辺の障害物の検知や前後車両との走行距離などを計測し、装備されたカメラで障害物、道路標識や前方の信号を認識し、周囲の状況を詳細に分析して、赤信号であれば止まるという「判断」をし、ブレーキをかけるという「操作」をする。
Googleは、米国防総省高等研究計画局(DARPA)主催の自動運転車レース「DARPAグランドチャレンジ」で優勝した米カーネギーメロン大学や米スタンフォード大学の優秀な開発者を自動運転車の開発チームに採用するなど、人材獲得にも力をいれている。
Googleは5月には、ハンドルもアクセスもブレーキもない独自設計のモックアップを公開し、12月には完全自動運転を目的とした初のフル装備のプロトタイプを公開した。2015年中には、北カリフォルニアの公道のテスト走行を予定しており、2020年の実用化を目指している。The Wall Street Journalの記事によると、実用化による量産に向けて自動車メーカーとの提携に向けて交渉を進めているという。
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