マネタイズについては、無料版での広告収入と有料サービスの2つの柱がある。中でも、出発点である無料版は重要となる。というのも、4人に1人がその後有料版にコンバージする重要な”入り口”になるからだ。別の見方をすれば、Spotifyの4人に3人を占めるマジョリティが無料版を利用しており、ここで満足を得られなければ別のサービスに簡単に乗り換えられてしまう。
「われわれの信念は人々が音楽の価値を実感すること、2000万曲にアクセスできることを支援することだ。これが実現できると、次は広告なしで聴きたい、電車の中でも楽しみたい、ダウンロードしたいと有料サービスを検討するようになる」(Espinel氏)。
同社ではモバイルでのオーディオ広告のほか、CM音楽を30秒間流すスポンサーセッションなど新しい形態を試しており、今後も広告体験を強化するための技術開発を進めていくという。有料サービスでは、定番の月額9.99ドルに加えて、一部の市場で学生価格(月額4.99ドル)や、マスターアカウントに最大5人まで紐付けられる家族価格(月額4.99ドル)を用意した。
最後にEspinel氏は今後の展開として、機運が高まりつつある自動車分野、SDKとAPIの提供による他アプリとの統合を挙げた。デスクトップとモバイルでのSpotify体験そのものも、Echo Netの技術をさらに活用して革新を続けていくという。
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